黒人差別が問題になったとき
「肌の色による差別は他国にはあるが、
日本にはない」という意味のことを
言ったご友人がいたそうです。
このトゥートで述べられていることに、
いくつか言いたいことはあります。
ここでは「日本には黒人差別、人種差別はない
という認識」を問題にしたいと思います。
上述のトゥートで言及されている
ご友人氏の発言を直接確認することは、
残念ながらできそうにないです。
それでも「日本に人種差別はない」と、
ご友人氏と同じことを思っている人が
日本に一定数いることは、すぐにわかります。
「日本人が知らずにしている人種差別の「正体」」
最近、私が日本での人種問題について書いた記事について、
日本人の友人と話していたときのこと。
彼女はきっぱりと、「悪いけど、あなたは間違っている。
日本に人種差別はないわ」と私に言った。
私にそのようなことを言った日本人は彼女が最初ではない。
「日本に人種差別はない」という認識に
反証するのは難しくはないです。
日本に黒人差別、もっと一般的に
肌の色による差別は存在することが、
つぎのコンテンツで少し触れられています。
「日本人の黒人観」
日本での黒人差別には、雇用差別や居住差別が挙げられる。
英会話学校における講師採用に際しても黒人差別が見られる。
不動産業でも黒人に対する差別的対応がよく見られる。
外国人、特に非白人種の外国人に、
マンションやアパートを貸そうとしない
日本の不動産屋が多いそうだ。
5年前(2015年2月)に、作家の曽野綾子氏が、
かつて南アフリカ共和国にあった
人種隔離政策(アパルトヘイト)を、
よい制度だと評価したことがありました。
「曽野綾子の人種隔離政策」
これも立派に黒人差別、人種差別のうち、
ということになるでしょう。
ほかにも日本人のあいだには、
黒人に対する蔑視感や、もっと一般的に
人種差別意識があると思わざるをえない事実は、
いくつもあげられると思います。