「黒猫亭」が、選択的夫婦別姓の
推進派のかたが長いリプライをすることを、
「完全に逆効果」などと言っています。
今朝も夫婦別姓論者の方が長いリプ附けてきたけど、正直そういうの完全に逆効果なんだからやめておけばいいのに、と思った。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) February 1, 2020
「長いリプライ」は具体的には
以下のツイートを指していると思います。
解説します。日本古来、氏のある身分では夫婦別姓。西暦700年代、飛鳥時代の記録から残っています。
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) February 1, 2020
大陸に倣って文化が醸成した国、当然です。
1898年までは豪族や武家なども、生まれの氏を誇りを持って名乗り、婚姻改姓という風習はありません。福沢諭吉の父母も別姓。https://t.co/z1aCm5Xz1J
ですから国民全員氏を名乗らせる法律ができ、近代民法で初めて夫婦の氏のあり方が制定されたときも、夫婦別姓です。
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) February 1, 2020
明治9年のことでした。
夫婦同姓は、西欧化の時代、家父長制の家制度を導入するにあたって、ドイツから輸入したものです。https://t.co/mLrkAEmFtw
「夫婦同姓(同氏)」が法制化したのは明治31年以降。当時のドイツ帝国をモデルにしたと考えられている。明治政府は制度作りにあたり、日本の伝統よりも、欧米のいずれの慣行に倣うかを重要視していた。
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) February 1, 2020
【山口 一男・シカゴ大学ラルフ・ルイス記念特別社会学教授】https://t.co/r3kmWNWJt0
家制度は、生まれ順や性別で差別を生む法律であったので、49年間しか持たず、1947年に廃止。https://t.co/0mJatBjXqb
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) February 1, 2020
かわりに日本国憲法24条で両性の平等が定められました。
当然氏も戻すべきでしたが、すでに家父長制に味をしめていた議員が反発。現在に至るまで家制度ごっこが続いております。 pic.twitter.com/jFjU6zEWex
それでは当然、平等に生まれの氏を名乗る権利は保障されません。40年間法改正議論が続きました。
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) February 1, 2020
5年間の法学者、法務省、議員の間で議論の末、1996年には自民党政権下で法制審議会が答申。https://t.co/KMzd8yl5Ls
答申案では子の氏は、今とまったく同じ決め方(結婚時に戸籍筆頭者に統一)です。
生まれ持った名前のまま結婚できない国は、2012年以降、日本以外に一つもありません。
— nana/井田奈穂/選択的夫婦別姓・全国陳情アクション (@nana77rey1) February 1, 2020
国際結婚も夫婦別姓が基本。
子どもの氏は、下の名前と同じく、それぞれの夫婦が話し合って決めます。それで争いが起こり収拾がつかない国、社会問題になっている国は一つもありません。https://t.co/Yk2kCsoS74
これらのツイートは、前のエントリで
ご紹介の「夫婦別姓は正義と言っている」
というツイート、およびそれに
リプライした人へのリプライです。
「黒猫亭」は直接のリプライ対象ではないです。
それでも前にリプライした人が、
リツイートしたときに「黒猫亭」への
「@」が入ったのでしょう。
それでnanaさんからの一連のリプライも
「黒猫亭」への「@」が巻き込まれることになり、
「黒猫亭」へ通知が行ったのでしょう。
「黒猫亭」はこんなに執拗で長い批判をすると
反対している人は、ますます反発して
態度が硬化すると言うのでしょうか?
反対派(非共存派)はどんな方法で
対話しても、選択的夫婦別姓の必要性を
理解することはまずないです。
「説得されない選択的夫婦別姓反対派」
「説得されない選択的夫婦別姓反対派(2)」
よって批判のしかたをどのように変えても、
反対派の人数は減らないことになります。
批判の「手加減」をすることによるメリットは、
ほとんどないと言えるでしょう。
あるいは「黒猫亭」の言いたいことは、
見ている第三者が連投に悪印象を持って、
反対に傾く人も出てくるということでしょうか?
一連のツイートを見て反対になびく人は、
もともと潜在的な反対派だと思います。
nanaさんの一連のツイートは
とりたてて攻撃的ではないです。
潜在的な反対派(非共存派)でなければ、
内容を適切に理解することはあっても、
反対になびくことはないでしょう。
nanaさんの一連のツイートによって
反対派の態度が硬化することはあっても、
反対派の人数は増えないと考えられます。
「逆効果」はあってもたしたことないと言えます。
反対派の選択的夫婦別姓に関する
間違った情報を野放しにすることで、
ネットのリテラシーが下がることは深刻です。
選択的夫婦別姓について調べようとして
ネットにアクセスした人が、
反対派(非共存派)のひずんだ情報を
信用する可能性が高くなるからです。
それゆえ適切な事実と根拠をもって、
選択的夫婦別姓の反対派の主張に反論して、
ネットのリテラシーを下げないことが
大事になってきます。
ネットのリテラシーを下げないことによる
メリットは、反対派(非共存派)
批判することによって硬化させるデメリットより
ずっと大きいと考えられます。
「差別主義者は放置がよいか?」
「差別主義者は放置がよいか?(2)」
付記:
「黒猫亭」個人に関しては、
自分は手短に意見を言えなくて、
ツイッターでも何ツイートも連投するのに、
他人の連投を批判するとは
なにをかいわんやだと言っておきます。