2020年01月25日

夫婦別姓の国で日本以上の出生率

結婚改姓したくないなら「結婚しなくていい」
という、杉田水脈によると思われる
野次を擁護する選択的夫婦別姓の反対派も
例によって出てきました。

野次を報じる新聞記事のブックマークに、
次のコメントをしている人がいます。
ありきたりなネトウヨレベルだと思います。

 



この選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
「夫婦別姓の国はどこも日本以下の出生率」
などと言っています。


以下の図に出ている国にかぎっても、
フランスは夫婦別姓が原則の国ですが、
日本より出生率が高いです。

アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、
スウェーデンは選択的夫婦別姓の国ですが、
どこも日本より出生率が高いです。

「合計特殊出生率の推移(日本及び諸外国)」



夫婦別姓の国で日本より出生率の高い国は
あるので、「どこも日本以下の出生率」
というのは事実に反することになります。


最初のブックマークの反対派(非共存派)は、
「中華圏の夫婦別姓は女性差別」とも言っています。
こちらはよりネトウヨの定番の主張です。

中国は第二次世界大戦後に制定された
婚姻法で、ジェンダー平等のための
夫婦別姓という意味づけをしています。
わたしのブログで何度もお話していることです。

「中国婚姻法」

最初の婚姻法は、中華人民共和国の建国(1949年10月1日)から
まもない1950年5月1日に公布施行され、同年6月の土地改革法、
労働組合法とともに建国期の「三大立法」と称された。
三大立法はいずれも中国社会の民主主義革命を目的としていたが、
婚姻法は儒教道徳に基づく家父長制の家族制度を廃止し、
「新民主主義の婚姻制度」を樹立するものであった。
基本原則は、(1)婚姻の自由、(2)一夫一婦制、(3)男女平等、
(4)女性・子供・老人の権利保護、(5)計画出産の実行、である。
(1)~(3)が近代法の基本原則であり、
これに(4)の社会的弱者の特別保護という現代法の要請が付加され、
さらに人口超大国の特殊事情に由来する原則の
(5)が設けられているのである。


付記:

最初のブックマークの反対派(非共存派)が、
根拠としてリンクしているのが
ヤフーの知恵袋というのが情けないです。

いまから9年前のもので、ここにネトウヨ御用達の
「根拠」である「中国、韓国の夫婦別姓は
嫁を家に入れない女性差別」ということが、
回答の中で書かれています。


posted by たんぽぽ at 18:05| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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