2019年12月30日

覚醒剤が合法の時代を知らなかった

選択的夫婦別姓の反対派の「Pちゃん」は、
覚醒剤が合法だった時代があったことを
知らなかったことがわかりました。

「覚醒剤が合法の時代を知らなかった」

 
すべての国民の幸せのために
法律は作られたり改正されたりした、
という例として、かつては覚醒剤が合法だった
というお話をしたかたがいました。


そうしたら「Pちゃん」は
「覚醒剤が合法だった時代なんてあったのか?」と、
まじめに訊いてきたのでした。



覚醒剤がかつて合法だった時代があったことは、
こちらの本にくわしいです。

「『覚せい剤取締法の政治学—覚せい剤が合法的だった時代があった—』西川 伸一 著 ロゴス」

かつて覚せい剤は合法だった。
戦争中には兵士の戦意を高揚させるために使われた。
戦後には疲労や憂鬱から人を解放するものとして流行し、
織田作之助や坂口安吾、太宰治も常用していた。
結果、中毒者が増えて社会問題となる。
覚せい剤の使用が禁止されるのは、
覚せい剤取締法が施行された1951年以降のことである。

覚醒剤は「気つけ薬」「栄養剤代わり」として
戦中は軍隊が利用していました。
戦後もしばらくのあいだ、薬局でふつうに
売られていて、愛用する有名人もいました。

ところが覚醒剤は中毒がきわめて
危険であることがあきらかになり、
1951年に取り締り法が施行されるにいたりました。



「Pちゃん」は自信たっぷりに、
そして勝ち誇ったように「覚醒剤が合法だった
時代があったの?」などと言ってます。

「Pちゃん」は自分のごく狭い見識を
普遍的な事実だと思い込んでいることを、
よくしめしている例だと思います。

このくらい見識が狭い「Pちゃん」なら、
「判明する範囲で夫婦同姓が当然」とか、
「家族制度は時代や文化圏にかかわらず
恒久普遍」なんて信じていても、
さもありなんというものです。

「家族は同姓で当然・判明する範囲?」
「家族制度は文化圏・時代で変化する」


posted by たんぽぽ at 15:11| Comment(0) | 法律一般・訴訟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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