2019年12月29日

東京新聞のアンケートが偏っている?

選択的夫婦別姓の反対派「Pちゃん」に、
選択的夫婦別姓に賛成する人が
どれだけいるかを示すために、2015年12月に
行なわれた東京新聞のアンケートを、
わたしはツイッターで示しました。

「東京新聞・別姓のアンケート」
「夫婦別姓 多数容認 本紙アンケート7940人回答」

 





「Pちゃん」はすごいことを言ってきました。
東京新聞のアンケートは、共産党員のみとか
自民党員のみといった、あえてかたよった
調査をしているのだそうです。

「東京新聞のアンケートは偏っている?」

「Pちゃん」は東京新聞のアンケートは、
分母がわからないとも言っています。



この東京新聞の選択的夫婦別姓についての
アンケートなら、分母はわかります。
次のように記事に書いてあることです。

「選択的夫婦別姓」について本社が先月下旬、
インターネットを使って読者に尋ねたアンケートでは、
別姓を認める回答が7割を超えた半面で、
男女の意識差が浮き彫りになった。
結婚により姓を変えているのは96%が女性のため、
女性からの深刻な体験談が多く寄せられた。
*意見は、本紙読者らへのアンケートで集めた。
「結婚するときに、二人ともが元の名字を使い続けることも、
夫婦のどちらかが名字を変えて一つの名字に
することもできる選択的夫婦別姓をどう思うか」を
11月27~29日に尋ね、10~90代の
男女7940人(男性5253人、女性2683人、
未入力4人)から回答があった。

インターネットを使ったアンケートで、
東京新聞の読者が対象です。
これでどうやって回答者が、自民党員のみとか、
共産党員のみになるのかと思います。

この方法なら、アンケートに回答するかたの
所属政党はほぼランダムでしょう。
いちばん多いのは「無党派」だと思います。


東京新聞のこのアンケートで、
ほかと変わっているのは質問の設定です。
質問をひとつにして、選択肢を3つ設けています。

1.「自分は夫婦同姓がいい、選択的夫婦別姓も反対」
2.「自分は夫婦同姓がいい、選択的夫婦別姓は賛成」
3.「自分は夫婦別姓がいい、選択的夫婦別姓も賛成」

通常の選択的夫婦別姓のアンケートなら
「夫婦別姓と夫婦同姓のどちらがいいか」
「選択的夫婦別姓に賛成か反対か」の
ふたつの質問にするところです。

それをあえてひとつの質問にするという、
設定のしかたが偏りの原因になると
「Pちゃん」は考えているのでしょうか?

選択的夫婦別姓問題の本質は「選択か強制か」で、
「自分が夫婦別姓と夫婦同姓の
どちらがいいか」は、別問題であることが
はっきりする聞きかただと思います。
アンケートの精度はむしろよくなるでしょう。



この東京新聞のアンケートで
かたよっているところがあるとしたら
回答者のジェンダー比だと思います。
男性5253人、女性2683人でほぼ2:1です。
本来なら男女をほぼ同数にするところでしょう。

それでも男女の人数の内訳を記事で示しています。
回答者全体だけでなく、男性だけ、
女性だけの結果も示しているし、
必要なら男女比が1:1の場合の補正も
できるようにして良心的だと思います。


posted by たんぽぽ at 17:07| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください