2019年12月28日

人類には進歩する必要がある

「夫婦別姓は女性を家に入れない」と熱弁した
選択的夫婦別姓の反対派「Pちゃん」は、
「なぜ進歩する必要があるのか」
などと無邪気に訊いています。

なにをあたり前のことを訊くのかと思います。
人類がよりよい生活ができるように
するために決まっています。

 


科学技術が進歩したから、いつでもどこでも
どんな人でも食料を手に入れられて、
飢えに苦しむことがなくなりました。

病気が治るようになって寿命も伸びました。
出産した女性は死ななくなったし、
産まれた子どもも確実に育つようになりました。

夏の暑い日も冬の寒い日も、
雨風や雪の激しい日も、空調の効いたお部屋で
快適に暮らせるようになりました。

交通機関が発達して、遠くへの旅行も
容易になったし、メディアが発達して、
さまざまな情報を受信したり発信したりできて、
文化的な生活ができるようになりました。


社会の仕組みが進歩したから、
奴隷や農奴に落とされることなく、
だれでも自由な市民として
生きられるようになりました。

再分配のシステムが整えられて、
貧困に苦しむ人が少なくなりました。
戦争も起きなくなったし、生命や財産を理不尽に
奪われることもなくなりました。

教育を受ける権利が整えられて、
だれでも読み書きができて、
上の学校に入って学術や教養を
身に付けることができるようになりました。

生まれや門地にかかわりなく、
居住や職業選択の自由を持つようになりました。
望む相手と結婚できて、望まない結婚を
させられなくなりました。


ここにあげたことだけでも、
人類には進歩する必要があることは自明です。
安全で快適で文化的な生活を実現するために、
人類はもっと進歩しなくてはならないと、
言っていいくらいです。

「進歩する必要があるのか?」なんて
ニヒルでシニカルなことを言う
「Pちゃん」のような人は、どんなに文明が
未発達な時代でも、自分だけは
羽振りのいい身分で安全な暮らしができると、
思っているのかもしれないです。

前近代において特権階級なんて少数派です。
「Pちゃん」のような人が
古代のギリシャやローマに生まれたら、
かなりの確率で奴隷だと思います。
その前に3歳の誕生日を迎えずして、
夭逝しているかもしれないですよ?



付記:

最初に示した「Pちゃん」の進歩を懐疑する
ツイートは、次のツイートへのリプライです。
イエ制度は戦後に廃止されたことと、
選択的夫婦別姓は現在世界中の
ほぼすべてで実現しているという内容です。


これらに対するリプライが
なぜに「進歩する必要があるのか」に
なるのかというのもまったくわからないです。
お話がまったくつながらないです。

「Pちゃん」はなんの脈絡もなく
唐突に話題を変えたことことになります。


posted by たんぽぽ at 15:43| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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