2019年12月22日

セックスとジェンダーの混同

前のエントリの続き。

ジェンダー平等のために社会制度があることや、
憲法がジェンダー平等を定めることを、
頑なに否定する選択的夫婦別姓の反対派
「Pちゃん」は、セックスとジェンダーを
混同するようなことを言って来ました。

 


女性が出産するとか、子どもを産ませるのは男性
といったことは生物学的な性差であり、
「セックス」にあたるものです。

「男が外で働き女は家庭を守る」とか
「女は男の補助的な役割が望ましい」と
いうようなことは、社会的な性別規範で、
こちらは「ジェンダー」にあたります。


「Pちゃん」は「この厳然たる事実から
ジェンダーというものは認められない」という
意味のわかりにくいことを言っています。

セックスの存在が「厳然たる事実」だから、
ジェンダー平等は認められないという
意味のことを「Pちゃん」は言いたいのでしょう。

「セックス」が存在することを理由に
「ジェンダー」による差別を正当化するのは、
ジェンダー差別主義者の典型です。


セックスは生物学的基盤ゆえに、
通常は変えようがないことです。
「妊娠して出産するのは女性」という
生物学的事実は、おそらく未来永劫
変えられないでしょう。

ジェンダー規範は社会的・人為的に
作られたものですから、いくらでも変えられます。
「男が外で働き女は家庭を守る」という
ジェンダー規範は、人びとの意識からも、
現実に存在するライフスタイルからも
なくしうるということです。

ジェンダー差別主義者たちは、
「変えられないもの」を盾にとって、
「変えられるもの」を変えないことを
正当化しようとしているということです。


「Pちゃん」は「「女性の生理休暇を認めない」とか、
そのレベルの話」と言っています。
「具体的に言えば解ると思う」とも
「Pちゃん」は言っているのですが、
これでなにが言いたいのか意味不明です。

女性にだけ生理があるのは
生物学的な性質でありセックスになります。
ジェンダーを認めないという(?)結論は、
ここからは出てこないでしょう。

「Pちゃん」は女性が生理休暇を
取ることが気に入らないのでしょうか?
生理が存在することを鑑みて、
女性が生理休暇を取ることを認めるのが、
「ジェンダー平等」になります。


「男女雇用均等法」はたとえば
「女は男の補助的な役割が望ましい」のような
ジェンダー意識による差別を規制して、
能力だけで女性にも男性と同等の
雇用と賃金を保証するものです。

「女は男の補助的役割」とか
「女は結婚したら家庭に入る」といったことは、
社会的に決められたジェンダー規範で、
生物学的なセックスに由来しないです。

またほとんどすべての仕事において、
生物学的なセックスの差による
能力の差は存在しないです。
それゆえ雇用や賃金を、性別を理由に
差をつけてはならないことになります。


「Pちゃん」のツイートは、言いたいことが
わかりにくくて解読から苦労します。
「セックス」の存在を理由に
ジェンダー平等に反対ということを
言いたいのはたしかそうです。

「Pちゃん」はわかっていてセックスを
ジェンダー差別の口実にしているのか、
それとも本当にセックスとジェンダーの
違いがわからないのか、という問題があります。

ジェンダー差別主義者の中には、
セックスとジェンダーがどう違うのか
わからない人もときどきいるからです。

「ジェンダーの平等は社会制度でない」とか
「憲法はジェンダーを認めない」とか
意味不明なことを言う「Pちゃん」です。
セックスとジェンダーが本気で
区別できていない可能性もありそうです。



posted by たんぽぽ at 22:53| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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