2019年12月14日

自民党が選択的夫婦別姓に反対する理由

自民党が選択的夫婦別姓に反対することで、
票が立憲民主党や共産党に回って、
自民党の議席が減るのではないかと、
疑問を持つかたがいらっしゃります。

夫婦別姓を選択したい人は結構多いと
考えられるので、選択的夫婦別姓に賛成する
政党のほうが支持が得られると
考えているということです。

この疑問についてわたしが考えていることを、
今回はお話したいと思います。

 

自民党の反対派(非共存派)議員は、
選択的夫婦別姓は反対している人が多数で、
賛成している人は少数だと
思っているのではないかと思います。

それゆえ選択的夫婦別姓に賛成することで、
立憲民主党や共産党から自分たち自民党に
票が回ってくると思っているものと思います。


自民党の反対派(非共存派)議員たちは、
夫婦別姓を選択したい人はごく少数
という認識ではないかと思います。
「別姓を選びたい人って結構大勢いる」という
認識からすでにないということです。

そんな少数派である彼らの権利など
はなから無視しても票には影響しないと、
自民党の反対派議員は思っているのでしょう。


新聞社の調査を見れば、選択的夫婦別姓に
賛成している割合は反対より多いです。
「賛成」の中には、自分は夫婦同姓を
選ぶけれど、他人が夫婦別姓を選ぶのは
かまわないというかたも含まれます。

「東京新聞・別姓のアンケート」



選択的夫婦別姓の問題の本質は、
「選択」か「強制」か、あるいは
「共存」か「非共存」かの対立ということです。

「問題は共存か非共存か」


ところが多くの選択的夫婦別姓の
反対派と同様、自民党の反対派議員たちも
「夫婦同姓」か「夫婦別姓」かの対立で
考えているものと思います。

それゆえ、彼ら自民党の反対派議員たちは
自分は夫婦別姓にしたい人だけが
賛成だと考えていると思われます。

「自分は夫婦同姓を選ぶけれど
他人が夫婦別姓を選ぶのはかまわない」という人を、
彼らは意識しないのでしょう。
「自分は夫婦同姓を選ぶ」という人は、
選択的夫婦別姓にも反対だと、
彼らはみなしているものと思います。



付記:

最初の自民党が選択的夫婦別姓に
反対することを疑問視するツイートに
リプライしたのが、あの選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)「Pちゃん」でした。




posted by たんぽぽ at 14:21| Comment(2) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
少なくとも改姓したくない女性がいる時点で女性の権利だと思います。彼らは実際の女性よりも自分の妄想の中の女性を前提に考えますね。
Posted by イト at 2025年01月02日 11:02
>改姓したくない女性がいる時点で

自明のことですね。


「夫婦別姓のほうが女性蔑視」と言う
反対派(非共存派)は結構多いです。

彼らに言わせると夫婦別姓は、
「嫁を家に入れない中国、韓国の
家族思想」だからだそうです。

彼ら反対派(非共存派)は、
女性だけでなく、中国、韓国も、
自分の妄想を優先するようです。
Posted by たんぽぽ at 2025年02月11日 21:05
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