2019年11月20日

俯瞰した視点に立つのはだれか?

選択的夫婦別姓の反対派は「俯瞰した視点」、
推進派は「個人の視点」で問題を考えていると
思っている反対派(非共存派)です。

反対派(非共存派)は推進派とちがって
社会全体を考えて視野が広いかのように
思っているという、反対派によくある認識です。
わたしに言わせれば、実におこがましいと思います。

 

選択的夫婦別姓の反対派の主張は、
デマ、差別的言説、事実や根拠を無視した
教条的決めつけ、誹謗中傷がほとんどです。

そんなものにもとづく認識など、いくら寄せ集めても
「俯瞰した視点」にはならないでしょう。
妄想にもとづく「狭隘な視点」というものです。


選択的夫婦別姓の推進派は個人の問題から、
自分だけにとどまらない多くの人たちに
共有される問題を抽出し、それを一般化して
社会問題として扱っています。
「個人的なことは政治的なこと」です。

その推進派の主張は、事実と根拠にもとづき、
的確なロジック構成をする実証的なものです。
このような思考や言論、活動ができる
選択的夫婦別姓の推進派こそ
「俯瞰した視点」に立つというものです。


本当に「俯瞰した視点」に立つなら、
被差別マイノリティの権利にも配慮した
社会全体の利益(コモンウェルス)を主張します。

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
マイノリティの権利の無視や侵害をして
「部分の利益」しか主張しないのに、
「俯瞰した視点」とはなにをかいわんやです。

推進派は夫婦同姓と夫婦別姓の
いずれを希望をする人もその希望の選択が
できる民法改正を主張しています。
推進派は「全体の利益(コモンウェルス)」を
目指していると言えます。

自分は夫婦別姓を選択したいのですが、
これまでどおり夫婦同姓を選択する人という
自分と異なる人の利益も、選択的夫婦別姓の
推進派は考えているということです。
そのような推進派こそ「俯瞰した視点」に
立っているというものです。


付記:

「四条烏丸」も以前同様のことを言っていました。
「社会全体」と称して少数派の権利の
無視や侵害をし、個人が権利を主張することを
「視野が狭い」とする発想は、ある意味日本人らしい
「集団主義」「同調圧力」だと思います。

「社会全体の観点から話すのはだれか?」


posted by たんぽぽ at 22:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
彼らは本気で筑後守みたいなこと思ってそう
Posted by 改姓した男の人 at 2024年11月16日 01:22
多くの反対派(非共存派)は
おなじような認識だと思います。

「妻が復姓するのは嫌」という、
自身の自己中心的で差別的な
モチベーションを隠すために、
自分たちは社会全体を考えているかのように
うそぶくのだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2024年12月31日 14:19
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