2019年11月17日

「ある」ではなく「あると思う」

11月16日エントリの続き。

夫婦別姓だとなにかを子どもに転嫁する
という不可解な主張をする
選択的夫婦別姓の反対派ですが、
内閣府の世論調査で、7割近くが夫婦別姓だと
子どもに影響があると回答したことを、
「こういう見方もある」と言っています。

 


これは内閣府の世論調査の「子どもへの影響」に
ついての設問のことのようです。
最新の2018年はQ8で、調査結果は以下のようです。

「2.選択的夫婦別氏制度の導入に対する考え方」
「家族の法制に関する世論調査 > 2 調査結果の概要 2 > 図15」



この設問でお尋ねしているのは
夫婦別姓の家庭には子どもに好ましくない
「影響があると思う」という認識です。
「影響がある」という事実ではないです。

この設問で「影響があると思う」という
回答が多くても、夫婦別姓だと実際に子どもに
このましくない影響があることを
示さないということです。

この設問の目的は、夫婦別姓やその子どもに対して、
世論にどれだけ偏見が蔓延しているかを
把握するためのものだと言えます。


事実婚、旧姓使用、国際結婚で夫婦別姓
という家庭は現在すでに存在します。
これらの家庭で苗字のことで
子どもに悪影響があったという報告はないです。

「子どもの気持ちを考えてください」
「子どもの目線からの選択的夫婦別姓」
「親が夫婦別姓、子どもの本音を聞いてみた「困ることはない。以上」」

両親が別姓の子どもたち 「当たり前」だったから…
「家の中って名字で呼ばないし、正直意識したことがなかった」
そう振り返るのは、弁護士として法律事務所への
就職が決まっている日高稔基さん。
小さな頃から表札に二つの名字があるのが「当たり前」でした。

初めて別姓を意識したのは、学校の連絡網を見て
「他の家族の名字は同じだ」と気づいたとき。
ただその時も「へー。名字が同じ家族の方が
『普通』なんだ」と思っただけだったそうです。
ネット上の議論などで、別姓導入に反対する人が
「子どもがかわいそうだ」と主張することについてどう思いますか?

感じたことがないので、
「自分たちのイメージで語ってるな」と思います。
名字が違うだけで、あとは周りの家族と同じように過ごしてます。
何でそんな考え方が出てくるのか分からないですね。

養子縁組とか、いろんな家族がすでにたくさんありますよね。
でも、血のつながりがなくても仲良く過ごしている
家庭ってたくさんあると思います。

よって「夫婦別姓だと子どもに悪影響」というのは、
根拠のない偏見であるとわかります。
内閣府の世論調査のQ8で調べているのは、
偏見の蔓延の程度になるでしょう。


posted by たんぽぽ at 22:25| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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