2019年11月17日

多様性からの逆行・寛容のパラドックス

11月16日エントリの続き。

女性に結婚改姓の願望があると思いたい
「アマジャーナル」が選択的夫婦別姓の
反対論をはじめたのは、玉木雄一郎の次の
ツイートを見たことによります。

 

安倍晋三首相の所信表明で「多様性の尊重」が
出てくるのですが、その自民党・安倍政権は
選択的夫婦別姓を認める気配がないので、
安倍首相は「多様性」なんて言っているだけで
表面的だという主旨です。


玉木雄一郎の所信表明の評価について
「アマジャーナル」が次のツイートをするのですが、
いったいなにが言いたいのかと思います。


選択的夫婦別姓の反対派はときどき、
意味不明な抽象的議論やメタレベルの議論を
することがあると思います。


多様性のあるものを「多様性がある」と
はっきり断言することが「多様性の尊重」です。
多様性があるのにそう言わなければ、
多様性を尊重しているとは言えないです。
多様性に逆行することさえあります。

選択的夫婦別姓を実現することは、
実現しない状態より多様性の尊重の程度が
拡大することはあきらかです。
その選択的夫婦別姓に積極的でなければ
「多様性を尊重していないのでは?」と懐疑するのは、
多様性を尊重するなら当然のことです。


「アマジャーナル」も多様性の尊重は
大事だと思っているのでしょう。
それで選択的夫婦別姓に反対する自分は、
多様性に逆行していることを
受け入れたくないのだと思います。

それで「アマジャーナル」が考えたのは、
「選択的夫婦別姓を認めないことは
多様性に逆行するとはっきりいうことは
多様性に逆行する」という「理屈」です。

「多様性の尊重と言うなら
多様性を認めないカチカンを尊重しろ」という、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)が
よく持ち出す「理屈」と同種です。

多様性を認めないカチカンを徹底的に
認めないことが「多様性の尊重」です。
それゆえ「アマジャーナル」のような
選択的夫婦別姓の反対論は「多様性の尊重」の
観点からは、「多様性に逆行する」と
はっきり言う必要があることになります。





posted by たんぽぽ at 19:33| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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