なぜ「四条烏丸」は「非婚の女性」を
ばかにするのかということがあります。
簡単には10月25日エントリでお話したような
非婚女性のスティグマがあるからでしょう。
ほかに「四条烏丸」に特有の事情もありそうなので、
わたしが思うことをお話します。
「四条烏丸」は「よい大学を出て、
安定した雇用について、多くの収入を得て、
結婚して子どもがいる」という
「昭和おやじ」の因襲的ステータスを
至上のものと信じているようです。
そしてかかる「昭和おやじ」の
因襲的ステータスを満たしているがゆえに
「四条烏丸」は自分を肯定しているのでしょう。
かかる因襲的ステータスを満たす自分は
能力もあって人間性も優れていると、
「四条烏丸」は思っているふしもあります。
「四条烏丸」は学歴や年収にこだわるし、
その学歴も出身大学の受験偏差値ばっかりです。
まさに「昭和おやじ」の因襲的ステータスを
至上とする発想だと思います。
こんな前時代の因襲的ステータスを
絶対視する単一価値観の至上主義者は、
能力も底が知れているし、
人間性も愚劣であることが多いです。
ところが単一価値観を信奉している人は、
それを至上価値としているゆえに、
ほかの視点や価値観がわからないのでしょう。
それゆえ自分の信奉する価値観を
相対視できなくて、自分の狭量さや独善が
理解できないことになります。
「昭和おやじ」の因襲的ステータスの
ひとつが「結婚している」です。
かかる因襲的ステータスが全盛の時代に
未婚率が極端に低かったことが、
それを示していると思います。
この時代に結婚していないのは、
それだけで「ふつうと違って問題のある人」
ということになります。
非婚に対する世間の風当たりは強く、
結婚していることで社会の信用を測る
という偏見も、いまより横行していました。
「四条烏丸」のマリッジステートに対する
意識もこれとほぼ同様だと思います。
結婚改姓したくなくて、非婚宣言をした
小学一年生のお話をしたとき、
「この子たちもほとんど結婚するでしょ?」と
「四条烏丸」は無邪気に言っていました。
「小学一年生のほとんどが結婚する?」
近年の未婚率の高さを考えれば、
非婚宣言した小学一年生のうちそれなりの数が、
本当に非婚を貫く可能性があります。
「生涯未婚率が過去最高に」
未婚率が上昇し続けている現状が
眼に入らず、漠然と「人はみんな結婚する」と
信じているところにも、「四条烏丸」が
「昭和おやじ」の因襲的ステータスから
抜け出せない様子が現れています。
「昭和おやじ」の因襲的ステータスが
すべての「四条烏丸」にとって、
自分は「結婚している」というだけで、
すべてが肯定されるのは、想像にがたくないです。
「結婚していない」ということは
「四条烏丸」にとってはそれだけで
否定されることであり、能力や人間性まで
劣っていることになるのでしょう。
かくして「結婚していない」ことにして
あげつらうことが、「四条烏丸」にとって
誹謗になりえることになります。