結婚しない女性は、現実には社会でも
ネガティブに扱われることは多いです。
現に「四条烏丸」のように、女性が非婚でいることを
誹謗のねたにする人(男性)もいます。
なぜ女性の非婚はスティグマなのか、
理由はいくつか考えられますが、
ここでは前のエントリで出てきた
結婚に関する「最善」「次善」「最悪」の観点から
考えておくことにします。
モテない男が想定している最悪が「一生結婚できない」なのに対して、モテない女が想定している最悪は「意に沿わぬ相手と結婚させられる」なのではないかと思う。だから、モテない男が女叩き、フェミバッシングに走る傾向が強いのに対して、モテない女はそれほどでもなく、むしろフェミニズムを求める。
— 宇野ゆうか (@YuhkaUno) 2015年3月27日
未婚女性の「どちらかというと幸福」率の高さは、離婚歴あり独身女性である私にはよくわかるものがある。「どちらかといえば」ということは、何かと比べているのよね。そしてそれは多くの場合、「不幸な結婚」なんだよね。
— Kumiko@ブルックリン99はいいぞ (@Kumiko_meru) 2015年6月5日
女性にとっては
最善: 望む相手と結婚する
次善: 結婚しない
最悪: 望まない男と結婚する
だと思います。
結婚生活は女性にとって不利であり
結婚によって失なうものが多いです。
それゆえ望まない男と結婚するくらいなら、
結婚しないほうがましになります。
男性にとっては
最善: 望む相手と結婚する
次善: 望まない女と結婚する
最悪: 結婚しない
ではないかと思います。
結婚生活は男性によって有利であり、
既婚男性には既得権も多いです。
交際相手のいないことを「被害」と考える
「非もて」がほとんど男性であることも、
男性にとっての最悪が、結婚できないことだ
ということを示しているでしょう。
望まない男と結婚したくないので
非婚主義に走る女性が増えると、
それで結婚できない男性が増えることになります。
それは男性にとっての「最悪」です。
それで男性である自分が「最悪」の選択を
採らされる事態を避けるために、
非婚でいる女性に対してネガティブな
社会通念を作って、不本意でも女性に男性と
結婚させようとするのでしょう。
本来なら女性にとって結婚を望む男性に
自分たちがなればいいはずです。
そうしないで女性に圧力をかけるところが、
既得権益者らしい独善だと思います。
「男の最悪を防ぐために、女は次善策なんて
採らないで最悪に甘んじろ」です。
とくに「非もて」や「弱者男性」の主張には、
このあたりが透けて見えると思います。
「フェミニズムと弱者男性」
「非もて男とフェミニズム」
女性たちに「次善」の選択を採らせず
「最悪」の選択をいやおうなしにさせるために、
男たちは女性はひとりでは経済的自立が
できない社会を作ってきました。
女性は仕事を持って自分で収入を
得ることができず、男性と結婚して
養われないと生きられないという社会です。
これで女性は生きるために、
望まない男とでも結婚するということです。
女性が経済的に自立できて、
望まない男と結婚をしなくてもよい
社会を作ったのがフェミニズムです。
それでフェミニズムが女性に「次善」の選択を
可能性したから、男が「最悪」の選択を
することになったと、フェミニズムを攻撃する
男が出てくることになります。
「意に沿わぬ相手と結婚させられないこと」「結婚しなくても男の経済力に頼らず生きていけること」を女が求めたからこそのフェミニズムなんじゃないのかな。まぁその辺は奴隷解放とか公民権運動とかと同じ構造だよね。
— 宇野ゆうか (@YuhkaUno) 2015年3月27日