2019年10月21日

女は必ず結婚改姓するという前提

10月20日エントリで稿を改めると言った、
「四条烏丸」がわたしをdisったことについて、
お話することにします。

「結婚改姓できないですが?なにか?」

「たんぽぽには旧姓がない」と、
「たんぽぽは結婚改姓できない」で、
「四条烏丸」はなにを言いたかったのでしょうか?

 

ようは「たんぽぽは結婚できない」と
「四条烏丸」は言いたかったのでした。


本当にわたしは結婚できない(婚歴がない)のか、
そこから言いたいことはあるのですが、
いまは本題ではないので置いておきます。


「四条烏丸」が考えていることは、
「女性は結婚したら改姓して旧姓があるし、
旧姓がない女性は結婚していない」です。

とくに女性に対して「旧姓がない」を
「結婚していない」の意味で使うのは、
女性はかならず結婚改姓することを前提にして、
旧姓があるかどうかで、その女性が婚姻状態に
あるかどうかを判断するということです。

とても固定観念的でジェンダー差別的なことを、
「四条烏丸」は考えていることになります。
(いまさら指摘することでもないですが。)

しかも今回のことは、選択的夫婦別姓の
実現を望むかた、非改姓結婚をしたいかたが、
もっとも神経をとがらせるところでしょう。


現在の日本でも事実婚、国際結婚で
結婚改姓しない女性はいます。
ごく少数ですが法律婚でも男性が改姓して、
女性が結婚改姓しないことがあります。

結婚改姓した女性が離婚しても
婚氏続称を選んで旧姓にもどさない場合があります。
そのような女性は、結婚していないですが
旧姓があると言えることになります。

事実として、結婚した女性は必ず改姓して
旧姓があるとはかぎらないし、
結婚していない女性に旧姓がないとも
かぎらないということです。


法律婚をしている女性の中には、
意に反した望まない結婚改姓を余儀なく
させられているかたも多いでしょう。

そうした女性にとって「旧姓がない」を
「結婚していない」の意味で使うのは、
「女性は結婚改姓するのが当然」という
メッセージを送られることになり、
ハラスメントにもなるでしょう。

「女性は結婚したらかならず改姓する」という
前提でものごとを考えることは、
差別にもなることであり、厳に慎みたいです。


「四条烏丸」におかれましては、
「現在の民法は男女どちらの苗字でも
選べるからジェンダー平等」とは、
これからは言わないでいただきたいです。

「旧姓がない女性」を「結婚していない女性」と
同じ意味で使うということは、
結婚改姓するのは女性と決まっていて、
男女どちらの苗字を選ぶかなんて余地はないと
考えているということだからです。


posted by たんぽぽ at 22:45| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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