2019年08月08日

結婚改姓・いつわりの「譲り合い」

「現行民法は夫婦どちらの苗字でも選べるから
ジェンダー平等であり問題ない」という、
よくあるタイプの選択的夫婦別姓の反対派です。

あきらかにジェンダー不平等な現行法を、
平等だと言いふくめるにあたって、
この反対派(非共存派)は、夫婦の苗字を選ぶとき、
ふたりで話し合って、譲り合い妥協しあって
決めていると、表現しています。

 


夫婦同姓の場合、婚姻の苗字を決める際
ふたりで譲り合ったり妥協し合ったりすることは、
おそらくほとんどないと思います。
多くの場合、女性がほぼ一方的に譲らされ
妥協させられて、夫の苗字に改姓します。

その結果が、婚姻の96%以上のケースで
女性が改姓し、男性が改姓するケースは
4%に満たないという、いちじるしい
ジェンダー不均衡にあらわれています。

本当に結婚するふたりが譲り合い、
妥協し合うことがたくさんあるなら、
男性が改姓する割合はもっと高いでしょう。



ふたりで譲り合いや妥協し合いをすることなく、
女性が一方的に譲らされ改姓させられることを、
示す根拠はいくつかあります。

産経新聞のアンケートによると、
男性が改姓して妻の名字を名乗る「女姓婚」に
31%が反対していました。
女性が改姓することに反対する人は
おそらくほぼゼロだと思います。

男性の結婚改姓や、女性が結婚改姓しないことに
反発する人はめずらしくなくいます。
それが有形無形の圧力になり、女性が結婚改姓を
余儀なくされるということです。

「女姓婚のアンケート」
「女姓婚 「賛成」が約7割に」

(1)女姓婚に賛成か
69%←YES NO→31%


男性が結婚改姓しようとすると、
周囲の反発にあい、結局断念して、
女性が改姓するということもあります。
このケースは特別ということはなく、
男性が改姓しようと思ったとき、
わりとよくあるパターンだと思います。

「自分の名前に訂正印=小国綾子」

同志社大法学部の大学生らを前に
「夫婦別姓」をテーマに講演したときのこと。
質疑応答で、参加者の若い女性が挙手してくれた。
結婚したばかり。結婚前、夫は「僕が姓を変える」と
言ったが、親類の反発を受け、断念。
結局、彼女の方が自分の姓を手放した。


女性が改姓したくないと言ったら、
婚約を破棄されたケースもあります。
しかも相手の男性は、女性から婚約を
断ったことにしています。

相手の男性は、女性が結婚改姓すると
決まっていると考えていて、譲り合う気も
妥協する気もないことを示していると言えます。



既婚女性を対象にしたアンケートによると、
結婚改姓に疑問を感じたかたも結構います。
また改姓はとても面倒だった、
というかたはたくさんいました。

「結婚改姓を喜ぶ女性はいないらしい」

改姓にあたっての感慨を尋ねたところ,
やはり多いのは「そういうものだと思った」
「特に 何とも思わなかった」というものであったが,
やはり当然のように女性が改姓しなければ
ならないことに疑問を感じていた人もいた.
そして非常に多かったのが「改姓はとても面倒だった」という意見である.

自分は結婚改姓したけれど不本意だった、
という意見もいくつも見られます









これらは、女性が一方的に譲歩や
妥協をさせられて改姓することが多く、
譲り合いや妥協し合いをしたのでないことも
多いことを、示していると思います。


相手の女性に一方的に譲らせたのに、
「これは話し合って譲り合った」などと
思っていられる、最初のツイートの反対派の
ような人(男性)こそ「その後」が心配です。

子どもにも悪影響はあるのではないかと思います。
「強い立場の人間は、その力関係を利用して
弱い人間に一方的に要求を飲ませて、
『これは話し合った』と独りよがりに
納得してよい」ことを見せるからです。


posted by たんぽぽ at 23:29| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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