あらわにした人(反対派)がいます。
この反対派に言わせると、夫婦別姓を選択する人は
忙しくて有能なかたであり、夫婦同姓を選択する人は
暇人で無能扱いされるそうです。
夫婦別姓制度が導入されて、忙しくて有能な男女なら夫婦別姓を選ぶらしい。じゃあ私みたいに同姓にしたい人は暇人で無能なんですか?この制度が導入されたら同姓にした人達は無能扱いされるよ。別姓がスタンダードになって同姓は時代遅れ扱いされるよ。だから絶対認めちゃダメなので私は自民党に投票。
— ハナうさぎ (@hanausagi877) 2019年7月10日
忙しくて有能というのは、簡単に言えば
キャリアがあるかたのことなのでしょう。
職業上のキャリアがある場合、苗字が変わると、
それまで仕事でかかわってきたかたに、
同一人物と認識させることが難しくなるので、
仕事を続ける上で不利になります。
それゆえそうしたかたは結婚しても
苗字を変えないことを望むことは多いでしょう。
キャリアがあるかたは、かならず結婚改姓を
しないかというと、そうは決まっていないです。
わざわざ統計を使って証明するまでもない
とは思いますが、データを出してはおきます。
2015年3月に日経新聞が、働く既婚女性を対象に
選択的夫婦別姓の調査を行なっています。
働いているかたが対象ですから、
キャリアがあるかたばかりと考えてよいでしょう。
「働く既婚女性に別姓の調査」
選択的夫婦別姓が導入されたら
どうしますか?という質問に対して、
「すでに同姓にしたので別姓にしない」が48.7%、
「別姓にしたくない」が18.9%です。
この中には不本意に結婚改姓して
それが既成事実化したかたもいると思います。
それでも一定の数のキャリアのあるかたが、
夫婦同姓を選択するとは言えるでしょう。
忙しくて有能なかたでも夫婦同姓を
選択することもあるということです。
キャリアがあってもさほど忙しくないし、
有能でもない人も(自認か他人から
思われているかはともかく)いるだろうと思います。
そんな人でも結婚して苗字が変わると困るから、
改姓したくない人もいるでしょう。
自分は暇人で無能だと思っていても
あるいは他人からそう思われていても、
夫婦別姓を選択することはできるし、
選択してもなんら問題ないことです。
卑屈丸出しはやめてね😊
— utchie! (@utchie) 2019年7月10日
たくさんの無能な男女が悲しくなります。
選択的夫婦別姓は有能で忙しい人だけが選ぶわけではないです。
— ussy (@kenken500p) 2019年7月10日
改姓しなくてすむことは、普通の人の方が相対的な価値が大きいのです。
何の特別な才能もない人の方が手続きで何日も仕事を休んだり、ささやかな実績が追えなくなるダメージは大。死活問題。
消費税の逆進性と同じ
そもそも結婚改姓したくない動機は、
職業上のキャリアにかぎったことではないです。
アイデンティティやプライバシーの問題、
家名の継承など、さまざまな事情があります。
「なぜ選択別姓(非改姓婚)が必要なのか?」
仕事で忙しいかどうか、有能かどうかだけが、
結婚改姓するのかしないのかを決める
判断基準ではないということです。