2019年06月08日

同性結婚をすみやかに認めるべき

「あの民俗学の人」は、選択的夫婦別姓には
かたくなに反対ですが、同性結婚は賛成で、
すみやかに認めるべきと言っています。

 


選択的夫婦別姓と同性結婚の
両方に言及しているツイートがあって、
そこに「あの民俗学の人」は、
前者に反対しているというリプライをします。

それによって後者も反対していると
誤解されないために、同性婚は認めるべきと
付け加えたものと思います。



選択的夫婦別姓は認めないが、
同性結婚は認めるというのは なぜかと思います。
夫婦別姓は「日本の伝統」に反する
「あの民俗学の人」は主張します。
同性結婚は「日本の伝統」だというのでしょうか?

日本は江戸時代の初期まで「衆道(しゅどう)」
という、男性同性愛の習慣がありました。
同性愛は「日本の伝統」と言えるでしょう。


「衆道」は「たしなみ」のレベルでした。
「同性結婚」が社会的、世間的に認知され
受け入れられていたかどうかはべつです。

前近代から太平洋戦争までの結婚は、
家の跡取りを残すためのものでした。
家の都合と関係ない、自由恋愛にもとづく結婚は、
異性どうしでもなかなか認められないです。

それゆえ実の子どもを直接作れない
同性どうしの結婚が、どの程度まで認められたか、
「日本の伝統」と呼べるレベルで
定着していたかは疑問です。


江戸時代の中期になると「衆道」は風紀を乱すとして、
取り締まられるようになります。
明治時代はキリスト教文化圏の欧米諸国の影響で、
同性愛には否定的になります。

1898年に定められた民法では、
結婚は異性どうしだけのものとなり、
同性結婚は法的に認められませんでした。
そして同性結婚が法律婚の対象にならない状況が、
現在まで続いているわけです。

「あの民俗学の人」は、夫婦同姓は明治以降でも
120年続いたから「日本の伝統」だと主張します。
それなら「同性結婚が認められない」状況は
もっと長く続いているのであり、
なおさら「日本の伝統」になるでしょう。


同性結婚はすみやかに認めるべきと、
「あの民俗学の人」が考える理由は、
伝統とは関係ないことなのかもしれないです。
それなら選択的夫婦別姓も、伝統と関係なく
同じ理由で認めてよさそうです。

同性結婚は認めるべきだが、
選択的夫婦別姓は反対というのはどういうことなのか、
わたしはあえて気にせず、
ツイッターでは深入りしなかったのでした。

それでも気になって「あの民俗学の人」に
お尋ねするかたはいらっしゃりました。



「あの民俗学の人」は残念なことに、
理由を言わないまま去って行きました。
同性結婚を認めるべき理由はわからないままです。



付記:

選択的夫婦別姓には反対だが、
同性結婚はすみやかに認めるべき理由はなにか、
想像つかないでもないです。

わたしの憶測を聞きたいかたは、
非公開でお話するので、ご連絡ください。
電子メールでもツイッターのDMでも、
非公開なら手段はなんでも結構です。



posted by たんぽぽ at 19:45| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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