2019年06月05日

選挙で勝てないから論点を変える?

立憲民主党が選択的夫婦別姓を選挙争点にする
方針を打ち出したこと、そしてそれに対して
菊池誠氏が「それより最重要争点は経済政策だ」
言ってこき下ろしたことについて、
これまで何度かお話してきました。

この菊池誠氏による立憲民主党叩きに便乗する
ツイートはまだあるのでご紹介します。
枝野幸男が選択的夫婦別姓を争点にするのは
「勝てないと感じたら論点を変える」のだそうです。

 

枝野幸男はもともと選択的夫婦別姓を
重視していたのではないかと思います。
今度の参院選は、党代表というイニシアチブを
取れる立場になったから、自分の重視する政策を
前面に出せた、ということだろうと思います。

いままでは枝野幸男は、そこまでイニシアチブを取れる
立場になかったので、自分が重視する政策を
前面に出す機会がなかったのでしょう。

そしてイニシアチブを取っていた人たちは、
「オンナコドモのことはくだらない」と
考えているでしょうから、選択的夫婦別姓を重要な
選挙争点にしないできたものと思います。

「選挙で勝てないから論点を変え」て、
選択的夫婦別姓を選挙争点にする、なんて
枝野幸男は考えたのではないだろうと思います。


メインブログの5月27日エントリ
少しお話しましたが、枝野幸男は20年以上前から、
選択的夫婦別姓が政治の対立軸に
なるのではないか、と語っていました。

「熱血!与良政談 夫婦別姓は大きな争点だ」

実は枝野氏は20年以上も前に「イデオロギー対立は
終わり、今後は夫婦別姓といったテーマが
政治の対立軸になるのではないか」と語っている。

法制審議会の答申書が出されて、
選択的夫婦別姓の議論が国会でなされたころから、
枝野幸男は選択的夫婦別姓を重要な政策と
考えていたのではないかと思います。


選択的夫婦別姓を推進する市民団体は、
議員を囲んでの院内集会を開くことが多いです。
枝野幸男はこの院内集会に出席することが多く、
やはり選択的夫婦別姓にはかねてから
熱心だったと考えられます。

興味深いのは2005年2月の院内集会です。
この集会を企画した市民団体は、
与党議員(自民、公明)だけを対象としていました。
野党(当時の民主党)は招かなかったのでした。

ところがこの集会の存在を知った
民主党(当時)議員たちは次つぎと、
お断わりなしに参加してきました。
当たり前のようにスピーチをした議員もいました。
事前に準備なんてしていないでしょうから、
おそらくアドリブと思います。

「選択別姓の院内集会(2) 第2回院内集会~割り込んだ民主党」

この割り込んだ中に枝野幸男もいます。
そのときの様子を見ると、枝野幸男は率先して
割り込んできたのではないかと思います。
どうしたものかと自分の居室で
考えあぐねている議員がいる中、
枝野幸男はすでに集会で挨拶をしているからです。


この集会に民主党議員が割り込んだのは、
自分たちこそ選択的夫婦別姓の実現に熱心だと
アピールするためだったと考えられます。
自分たちを招かず、自民、公明にしか興味がない
市民団体への牽制や当てこすりもあったかもしれないです。

本来、自分たちが対象外の集会に、
飛び入り参加するくらいです。
枝野幸男は選択的夫婦別姓には熱心であり重視していると
考えてよいのではないかと思います。



付記:

これをご覧のかたの中で、枝野幸男はむかしから
選択的夫婦別姓に対する熱心さをしめす情報や、
重要な政策だと考えていることを示す
情報があれば、教えていただけたらと思います。
(わたしもそれほどくわしくないので。)


posted by たんぽぽ at 23:07| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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