2019年06月03日

中国、韓国にならわないですよ?

「夫婦別姓は中国や韓国の儒教に由来する、
女を家族に入れないという女性差別」という主張を
展開する選択的夫婦別姓の反対派です。

反対派(非共存派)の主張としては定番です。
なんだまたかという感じです。
(定番でない反対派の主張というのが
あるのかどうか、わからないですが。)

 


中国では第二次世界大戦後の婚姻法によって
家父長制を廃止し、ジェンダー平等の
見地からの夫婦別姓と、意味を変えています。

韓国では2008年に男性優位の
戸主制が廃止され、よりジェンダー平等的な
身分登録制度となっています。

「嫁を家に迎え入れる夫婦同姓?」
「夫婦別姓で中国と韓国という発想(2)」

中国、韓国の両国とも「嫁を家に入れない」
などというジェンダー差別的な夫婦別姓は、
現在ではすでになくなっています


スペインやフランスも夫婦別姓の国です。
最初の反対派(非共存派)も、ほかの反対派と同様、
これらの国を引き合いには出さないです。

夫婦別姓の国はこれだけあるという資料を、
対論しているかたが提示しているのですが、
それにもかかわらずです。



最初の反対派(非共存派)は
(これもほとんどどの反対派もそうですが)、
「日本の選択的夫婦別姓の推進派は、
中国や韓国の夫婦別姓にならっている」という
前提でお話を進めています。
(今回わたしは、これを問題にしたい。)

「日本の推進派は中国や韓国にならっている」
なんて事実はありませんよ?
「ならっている事実はある」というなら、
それを示す根拠をしめしてほしいです。


日本で選択的夫婦別姓を導入するのは、
結婚改姓が不便で、結婚しても改姓したくない
という要求が高まったからです。
これに関しては外国は関係ないです。

日本は現在、夫婦同姓を強制されていて、
ここから夫婦別姓も選択できる選択制に
民法を改正しようとしています。
それゆえ日本がならえるのは、夫婦同姓の強制から、
選択的夫婦別姓に移行した国になります。
具体的にはドイツがあります。

中国、韓国はもともと夫婦別姓だけの国で、
家族法改正でジェンダー平等になるよう、
意味付けを変えてきたのでした。
日本と事情がまったく異なるのであり、
日本がならえるものではないです。


最初の「中国、韓国」にこだわる反対派に対して、
わたしはツイッターで反論していました。
次のような内容です。


最初の反対派は、わたしをブロックしました。
わたしに一度もリプライを送っていないです。
わたしから送ったツイートは上の4つです。
それほど多いと思わないですが、
この反対派にとっては多いのでしょうか?


わたしがツイートしたとき、この反対派はすでに
何人かの推進派のかたと議論を続けていたので、
これ以上は負担だったのかもしれないです。


posted by たんぽぽ at 06:39| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください