怪しいなどと言う、反対派(非共存派)です。
「あいつの言うことだから信用できない」
という属人的判断です。
あんたらの党が提案するから怪しいと思うのだ。支那朝鮮と文化を比べるな。最高裁の判決を受け入れられないのなら立憲を名のるな。
— Nao (@zoo_0611) 2018年1月20日
このような属人的判断をするということは、
だれが主張や提案をするかによっては、
選択的夫婦別姓の支持や信用ができる
ということだと、考えるところです。
実際には、たとえば野田聖子が
選択的夫婦別姓を総裁選の争点にすると
言ったときなど「自民党のあんたが言うなら
信用できる、選択的夫婦別姓を応援する」と
言う人を見かけないです。
いまから15年以上前のことですが、
自民党内の選択的夫婦別姓の推進派議員の活動が
活発だったことがありました。
このときの推進派議員のひとりである
佐々木知子議員のところに、
選択的夫婦別姓の反対派から大量のファックスが
送りつけられたことがありました。
内容は次のように感情むき出しの否定です。
「選択的夫婦別姓を主張するなら
自民党から出て行け」とも言っています。
http://www.sasaki-law.com/memberof/concern5.htm
臨時国会での審議開始後、これまでは激励メールだけだったのが
その量をはるかに超えて(大部分は組織的活動と思える)
反対ファックスが私の所にも毎日それこそ山のように送られてきました。
反対意見の多くは、議員のそれと同様、残念ながらかなり感情的です。
理由は大体以下に要約できるようです。
少年非行の増加、学級崩壊などの中、家庭が崩壊する危険性。
子どもが可哀相。日本の伝統文化を守れ。
あるいは夫婦別姓=フェミニズム・共産党。即刻自民党を辞めて
共産党に行け、という過激な(!)ものもありました。
佐々木和子は元検察官ですから、
野田聖子より権力寄りだと言えます。
それでも「自民党のあんたが言うなら
選択的夫婦別姓を支持できる」と言う人は、
ぜんぜんいなかったのでした。
最近では稲田朋美が選択的夫婦別姓に
賛成に転向したことが話題になりました。
選択的夫婦別姓に反対する人たちに落ち着いて読んでほしい。
— 青野慶久@サイボウズ (@aono) 2018年12月2日
自民党・稲田朋美元防衛相が選択的夫婦別姓に賛成の理由 https://t.co/K9DxmjvHPu
稲田朋美はだれがどう見ても右派です。
それでも「自民党で右派のあんたが言うなら、
選択的夫婦別姓を支持できる」と言う人は、
出てはこないようです。
これまでずっと選択的夫婦別姓に反対してきた人たちは、
ほとんどみんな稲田朋美の転向を見ても、
ずっと反対を続けているようです。
最初のツイートの反対派のように、
「あいつの言うことだから」という理由で、
選択的夫婦別姓に反対するのは本当なのかと、
こうして見ると怪しくなってきます。
選択的夫婦別姓なんて、だれが主張しても
反対なのではないかと思います。
反対する理屈が見つからないので、
自分が反対する理由を、気に入らない「あいつ」に
責任転嫁しているものと思います。
属人的判断で反対する人にありがちなことです。
「属人的判断をする反対派」
野田聖子にしても佐々木知子にしても、
稲田朋美にしても、選択的夫婦別姓に賛成を
表明したことに対して支持や応援をするのは、
それ以前からずっと選択的夫婦別姓に賛成していたかたです。
野田聖子のまわりに集まった推進派たちも、
反対派から大量ファックスを送られる前に、
佐々木知子に激励メールを送っていた人たちも、
稲田朋美が選択的夫婦別姓に賛成を表明したときに、
好意的に取り上げた人たちも、みんなです。
そのような人たちは、自民党だろうと、
立憲民主党だろうと、共産党だろうと、
どこのだれが主張していようと、
選択的夫婦別姓に賛成しているなら、
それに関しては支持や応援をすることが通常です。