日本のジェンダー差別について会話をしています。
そのフィリピンのかたは、日本のジェンダーギャップ指数は
90-100位くらいだと思ったみたいです。
実際は2017年の日本の順位は114位です。
「ジェンダーギャップ指数2017年」
「フィリピンはジェンダーギャップランキング10位だけど、日本は144ヶ国中何位だと思う?」「んー…90~100?」「114位」「ワーオ!」「一昨日夫に暴力をふるわれていた女性を女子プロレスラーが助けて骨を砕かれたの」「ひどいね」「それを新聞は夫婦喧嘩って書いたんだよ」「ええ!本当に?!」
— くたびれはてこ (@kutabirehateko) 2018年11月21日
「夫婦の間の暴力は犯罪じゃなくて家庭問題にされちゃうの」「フィリピンは違うよ。フィリピンには女性団体がたくさんある。日本にはないの?」「あるけど、うるさい女扱いされてる」「あなたはオーガニゼーションは必要だと思う?」「思うよ。戦ってるよ」「私、一緒に戦いたい!」いい話題だった。
— くたびれはてこ (@kutabirehateko) 2018年11月21日
この会話は、日本人(ツイート主)のほうは
「日本のジェンダー差別はあなたたちが
思っているよりもっとひどいですよ」という含みで
言っているものと思います。
それでも90-100位と思っているなら、実際とは20程度の差です。
これくらいなら「日本のことをよく知っている」と
言ってもいいのではないかと、わたしは思います。
日本の大学生にジェンダーギャップ指数について訊くと
「30位」とか「1-2位」なんて答えが返ってきます。
「学生のジェンダー平等認識」
「「女性が輝ける社会」に女性はイラッとしている 日本の”男女平等”への違和感」
ジェンダーや男女平等の問題に興味を持って私たちのところに
やってくる学生の方々も、そのギャップに驚くようです。
日本におけるジェンダーの問題を語ろうとすると、
「海外のことを聞きたい」と言うんです。
初めから日本は平等だと思っているんですね。
それで、このジェンダーギャップ指数について話して、
日本は何位だと思うかと尋ねると「30位」と答えたり、
中には「1、2位かな」と答えたりする子も(笑)
日本で生活している日本人よりも、
外国人のほうが日本のジェンダー差別の実態を
よく把握していることになりそうです。