2018年11月04日

持ち上げられすぎる意見はなにか?

11月3日エントリの続き。

「選択的夫婦別姓に通名の影?」

選択的夫婦別姓に通名の影などと言っている、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
「あまりにも少数の意見ばかりが持ち上げられ
過ぎてませんか」などと言ってもいます。

 


選択的夫婦別姓に賛成する人は少数である、
そして少数の意見はあまりかえりみることではない、
多数の意見をもっと優先せよ、という「多数決」です。

選択的夫婦別姓は人権問題の問題ですから、
意見が多数か少数かで決めてはならないです。
「基本的人権を多数決で否定してはならない」ということです。

「夫婦別姓・少数派の権利と世論調査」
「「選択的夫婦別姓」はなぜ今もって認められないのか?——別姓訴訟と24条」

被差別マイノリティの権利を主張する人は通常少数です。
そして少数であることを理由に否定していたら、
いつまでもその被差別マイノリティの権利は、
認められないことになります。

打越 本当は、世論調査で「選択的夫婦別姓に
賛成が何パーセント、反対が何パーセント」というのは
意味がないと私たちは思っているんです。
人権の問題なので、「多数の人が別姓をよくないと
思うからダメです」ということではないはずです。

「別姓にしたい」という個人が少数派でも、
その人の選択を認めない現在の法律は合理性があるのか、
違憲ではないのか、を問うているのですから。
これは国連女性差別撤廃委員会からも指摘されていることです。

選択的夫婦別姓を認めることは、批准した国際条約や
憲法との整合性という観点によって判断することです。


情報リテラシーの観点から言えば、
「多数の意見か少数の意見か」ではなく、
「根拠のある意見か根拠のない意見か」が大事です。
多数の意見であっても事実無根で根拠のないことなら
否定されるし、少数の意見でも事実と根拠にもとづく
意見なら採用されるということです。

反対派(非共存派)の意見は当初から現在にいたるまで
「夫婦同姓は日本の伝統」「夫婦別姓で離婚が増える」
「夫婦別姓だと子どもに悪影響」「夫婦別姓は共産主義のドグマ」
「夫婦別姓はザイニチが望んでいる」「夫婦別姓で犯罪利用」など
根拠薄弱なデマや妄想レベルばかりです。


最初のツイートの反対派(非共存派)の意見も
11月3日エントリでお話したように、
「夫婦別姓に通名の影がうっすらと見える気がします」なんて、
やはり根拠のない妄想レベルのことです。

このような反対派(非共存派)の意見は、
いくら事実と根拠をもって反証しても、なぜか説得力を失なわず、
いつまでも支持されるというのが現状です。
むしろデマや妄想同然の検討に値しない意見ばかり
持ち上げられすぎていることこそ、問題にしたいです。




posted by たんぽぽ at 13:56| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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