2018年10月07日

公平な目で取り組むべきはだれか?

8月24日エントリと10月6日エントリの続き。

「子の名字でもめた事例はなかった」
「子どもと名字が違って平気です」

この選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
「ジェンダー差別はしたくない」と言っています。
夫婦別姓で子どもの名字でもめたとき、
父母のどちらかの名字に強制的に決めるのは、
ジェンダー差別だとも言っています。

 


それなら現行の夫婦同姓の強制こそ「ジェンダー差別」です。
夫婦の名字をどちらにするかで「揉めた時に夫の姓もしくは
妻の姓に強制的に法で決める」のですから、
この反対派の「男女差別」の基準にまさしく合致します。

「男女差別はしたくないので、夫婦同姓の強制に反対です」とか、
「夫婦のどちらの名字を決めるかで揉めるくらいだから、
夫婦同姓の強制に反対です」とはっきり言ってほしいものです。

ところがなぜかこの反対派(非共存派)は、
現行の夫婦同姓の強制に反対とは一度も言わないです。
選択的夫婦別姓に反対する理由ばかり主張しています。
選択的夫婦別姓を認めれば同姓強制の差別性を解消できるし、
「夫婦のどちらの名字に決めるかで揉める」という
問題も解決するにもかかわらずです。


現行の夫婦同姓の強制のもとでは
婚姻の96%のケースで女性が結婚改姓します。
これは「女は結婚したら夫の名字を名乗るべき」という
社会通念が圧力となるからです。

「選択的夫婦別姓反対は人権侵害」

現行民法は夫婦のどちらの名字も選べるように
なっていますが、現実には選択の余地はないも同然です。
これによって結婚改姓を望まない女性も改姓を強要され、
それにともなう不利益を余儀なく受けることになります。

女子差別撤廃条約は16条の(g)項で、
結婚する男女の双方が苗字を変えたくない場合でも、
ともにその非改姓権が保証されることを要求します。

現行の夫婦同姓の強制は、夫婦の双方の非改姓権を
同時に保証しないので、16条(g)項に反しています。
それゆえ女子差別撤廃委員は、日本の夫婦同姓の強制を
ジェンダー差別であるとして、選択的夫婦別姓を認めるよう、
審査のたびに勧告することになります。


最初のツイートの反対派(非共存派)は
「男女差別はしたくない」と言いながら、明確な男女差別であり、
現在も続けられている最中である夫婦同姓の強制に
反対しないのはなぜなのかと思います。

選択的夫婦別姓に反対なら、ジェンダー差別である
現在の夫婦同姓の強制を続けよということです。
それは自分で「したくない」と言っている
「男女差別」を続けるということです。
この反対派(非共存派)は、本当に「男女差別はしたくない」と
思っているのかと、疑わしくもなってきます。


この反対派(非共存派)は、夫婦別姓で子どもの名字で
「揉めた時の解決策ないまま」では賛成できないと言っています。
現行の夫婦同姓の強制も、夫婦の名字をどちらにするかで
もめたときの解決策はないです。

よって「もめたときの解決策の存在」という点でも、
この反対派の理屈でいけば、現行の夫婦同姓の強制に
反対する必要が出てくることになります。

ところがこの反対派は、夫婦同姓の強制で、
夫婦の名字でもめた場合の解決策がないことを
まったく問題にしないし、また解決策がないことを理由に
夫婦同姓の強制に反対もしていないのでした。

夫婦別姓で子どもの名字でもめた場合の
解決策がないのは反対するのに、夫婦同姓の強制で
夫婦の名字でもめた場合は、解決策はなくても
容認できるというのは、なぜなのかと思います。
ダブルスタンダードをなんとかしてほしいです。


この反対派は「夫婦別姓賛成者は子供の姓に揉めた時は
どうする考えを持ってますか?」と問いかけています。
それなら同じように、夫婦同姓の強制を主張する人
(選択的夫婦別姓の反対派)にも、「夫婦の名字でもめたときは
どうするか考えを持っていますか?」と訊いてほしいです。

そして相手から満足な答えが返ってこなかったら、
「もめたときの解決策がないなら、夫婦同姓の強制に
賛成できません」とか「私はもめるくらいなら、
夫婦同姓の強制に反対です」と言ってほしいものです。


最初のツイートの反対派(非共存派)は、
「様々な課題に冷静かつ公平な目で取組」とも言っています。
実にしらじらしいと思います。


現在の夫婦同姓の強制のジェンダー差別を無視して、
夫婦別姓のときの子どもの名字のことばかり
ジェンダー差別だと問題にするのは、少しも「公平」ではないです。

夫婦同姓の強制で夫婦の名字でもめたときの
解決策がないことは黙認するのに、
夫婦別姓で子どもの名字でもめたときの
解決策ばかり要求するのも、まったく「不公平」です。

あきらかに選択的夫婦別姓を導入する側にとって
不公平な議論を展開していると言わざるをえないです。
最初のツイートの反対派は、他人に説教する前に、
自分がまず「公平な目で取り組め」と思います。


posted by たんぽぽ at 19:38| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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