2018年09月09日

「夫婦別姓強要陣営の人」はだれ?(2)

9月8日エントリの続き。

「「夫婦別姓強要陣営の人」はだれ?」

問題の選択的夫婦別姓の反対派の人のツイートは
「夫婦別姓強要陣営の人」なるものが存在すると言っていて、
その特徴について列挙していたので、それをもっと見てみます。

 



わたしを含め多くの選択的夫婦別姓の推進派は、
反対派(非共存派)の説得は念頭に置いていないと思います。
選択的夫婦別姓の反対派を説得しようとする
アプローチは「誠実」でないと考えられるからです。

選択的夫婦別姓の反対派は、頑迷きわまりなく、
どんな事実や理屈を見せられても、絶対に考えを変えることのない
本質的に説得が不可能な人たちです。
反対派(非共存派)の説得をまじめに試みるなど、
「愚劣」なアプローチと言わざるを得ないです。

「反対派と議論すると...」

反対派(非共存派)が「自分たちを説得しろ」と
推進派に対して主張するのは、絶対に説得されない自信があるので、
「選択的夫婦別姓の必要が理解できない」と
言い続けることで、議論を無限に引き伸ばせるからです。

「説得されない選択的夫婦別姓反対派」
「説得されない選択的夫婦別姓反対派(2)」

反対派(非共存派)諸氏におかれましては、
ご自分が果たす必要のある最低限の「理解責任」を
果たすようにしていただきたいです。
でないと議論が成り立たないからです。
他人に「誠実」を説く前に、自分が「誠実」になれということです。


現行の夫婦同姓の強制は、文言上は男女どちらの
名字でも選べるとなっていますが、
現実には96%の婚姻のケースで女性が改姓し、
それにともなう不利益を受け入れることになります。
実質的に婚氏は夫の名字を選ぶと決まっていて、
そこに平等な選択はないと言えます。

「現行法は男女どちらの姓も選べるから平等?」

それゆえ現在の夫婦同姓の強制はジェンダー差別となります。
女子差別撤廃委員会もジェンダー差別に当たるから
民法を改正して選択的夫婦別姓を認めるようにと、
繰り返し勧告することになります。

ジェンダー差別の法規である夫婦同姓強制の
維持を主張する選択的夫婦別姓の反対派は、
ジェンダー差別を支持していることになります。
彼ら反対派(非共存派)を「差別主義者」「男尊女卑主義者」と
呼んだところで、事実を述べているだけです。
「不当なラベル張り」などではまったくないでしょう。

日本最大級の右翼団体は、選択的夫婦別姓に反対するのは、
ジェンダー差別の維持のためだと述べています。
自分たちは差別主義者だと認めている
反対派(非共存派)もちゃんといるということです。

「差別のための夫婦別姓反対」



「攻撃的手段」を使うのも反対派(非共存派)だと思います。
次のように「死ね死ね死ね」というリプライを
推進派のツイッター・アカウントに送りつける
というのは、「攻撃的手段」だと思います。

「過激な選択的夫婦別姓の反対派」

とある選択的夫婦別姓反対派の攻撃的なツイート

自民党の法務部会でも、選択的夫婦別姓の反対派議員は、
「(賛成派の)だれが何を言うか、もう顔を見ただけでわかる」と
一喝して一同を黙らせたり、「オレの目の黒いうちは、
別姓など絶対に許さない」などと息巻いたりと攻撃的です。

「自民党法務部会の実態 民法改正法案提出阻止の現場」

日本女性の会という日本会議系の反対派団体は、
54000の署名を181万集まったといつわって
威圧的活動を行ない、自民党の推進派の議連から
一部の議員を脱退させたりもしました。
これも攻撃的と言わざるをえないです。

選択的夫婦別姓の反対派の団体の中には、
自民党の推進派議員の事務所に、業務に差し支えるくらい
大量のファックスを送りつけたりもしました。
これこそまさしく「攻撃的手段」だと思います。

「反対派の抵抗 反対派たちの集団ヒステリー」


「利己的」なのも、選択的夫婦別姓の反対派だと思います。
彼らは自分と関係のない他人さまの夫婦や家族の
ありかたにくちばしを挟み、その選択を妨げる
という異様なまでの介入をするからです。

選択的夫婦別姓の推進派は、おたがいに自分がのぞむ
家族や夫婦のありかたを選択しよう、というだけです。
他人さまのことには基本的に介入しないですから、
「利己的」と言われるいわれなどないでしょう。

選択的夫婦別姓の推進派は、夫婦同姓と夫婦別姓の
どちらでも希望の選択ができる「全体の利益」を目指します。
選択的夫婦別姓の反対派は、夫婦同姓を希望する人だけしか
選択を認めない「部分の利益」に固執します。

「社会全体の観点から話すのはだれか?」

「全体の利益」より「部分の利益」を優先させる
反対派(非共存派)こそ「利己的」というものです。
「全体の利益」をかえりみる選択的夫婦別姓の推進派は、
むしろ利他的と言っていいくらいです。


「論理破綻した理由/デマ」は、選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)の主張にこそ顕著なことです。
論理破綻とデマばっかりと言っていいくらいです。

「夫婦同姓は日本の伝統」「夫婦別姓で離婚が増える」
「夫婦別姓だと子どもに悪影響がある」
「夫婦別姓は犯罪利用」など、反対派(非共存派)の主張の
論理破綻とデマは枚挙にいとまがないです。

選択的夫婦別姓の推進派のしていることは、
反対派(非共存派)の流す論理破綻やデマを、
事実とデータにもとづいて反証することです。
それはじゅうぶん実証的であり「論理破綻した理由/デマ」なんて
言いがかりもはなはだしいです。

たとえば「日本夫婦同姓は明治の中期に
ヨーロッパの家族法にならって導入した」
「夫婦別姓で離婚が増えた事実はない」
「子どもに悪影響があった報告はない」
「名字が変わらないなら犯罪利用しにくい」などです。

「日本で夫婦同姓になった起源」
「選択的夫婦別姓と離婚の関係」
「長尾たかし・選択的夫婦別姓に反対」
「夫婦別姓を犯罪に利用?」


かくしてとある選択的夫婦別姓反対派の主張する
「夫婦別姓強要陣営の人」の特徴を見てきましたが、
これに該当する現実の選択的夫婦別姓の推進派は
どこにも存在しないことがわかりました。

「夫婦別姓強要陣営の人」の特徴として
あげていることは、むしろ選択的夫婦別姓の反対派
(非共存派)にこそよく当てはまるらいです。

これも「人は他人を誹謗するときは、
自分に当てはまることばを使う」のうちでしょうか?
最初のツイートの反対派(非共存派)に
おかれましては、鏡を見るか、ご自分のお仲間を
ご覧になったほうがいいと思います。


posted by たんぽぽ at 23:58| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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