2018年08月29日

東京医科大・抗議活動の当事者性(2)

8月18日エントリの続き。

東京医科大学の点数操作に抗議するデモに対して、
「当事者性のかけらもない連中が騒いでいる」などと言っている
ツイートに、当事者というかたのリプライがつきました。

 

プロフィールを見ると「医学科在籍」
「東京医科大学医学部医学科を受験」とあります。
まぎれもなく当事者ということになります。

このかたは東京医科大に対する抗議デモを支持しています。
当事者から支持されているということですから、
抗議デモはじゅうぶん当事者性があることになるでしょう。


このリプライをもらった最初の抗議デモを否定する人の
コメントはかなりあらぶったものでした。


「当事者性のない正義をほとんど信用していない」と
また言っていますが、当事者と名乗るかたが
抗議デモを支持を表明しているのですから、
デモに当事者性があることを認めるところだと思います。

「おまえがフェミニストかどうかは知らないけど」と、
リプライしたかたの属性を問題にしています。
医学科在籍で東京医科大を受験したとプロフィールにありますよ。
このプロフィールが信用できないと言うなら、
根拠をあげて反証することです。

リプライしたかたは、すくなくとも自分という当事者が
抗議デモを支持していることをしめしたものです。
デモ否定の人の認識が、事実に反するという指摘をしただけです。
どこも「ご意見やら正義やらを押し付けて」はいないでしょう。



抗議デモ否定の人は、リプライした当事者のかたの意見を
「聞いてもいないご意見」とも言っています。
当事者性を問題にしておきながら、
「当事者の意見なんか聞いてもいない」ということでしょうか?

デモ否定の人は「当事者性のかけらもない」とまで
喝破しているのですから「当事者よ出てきて
意見を言ってみろ」と言っているようなものです。
自分で呼び出したようなものでしょう。
当事者が現れた以上、その意見は謙虚に拝聴しろと思います。

リプライしたかたはコピー&ペーストではないです。
検索してもそれらしきものは見当たらなかったです。
当事者が自分のあたまで考えた意見ということです。


デモ否定の人のツイートは、口の聞きかたがやけに乱暴です。
リプライしたかたも、あっけにとられたもののようです。


デモ否定の人はこの指摘も気に入らないようで、
「礼儀作法について説こうとしてんの?」と言っています。
「いきなりタメ口でお前呼ばわり」なんて、
あなたのツイートに対する事実を述べているだけでしょう?


この口の聞きかたのなっていないデモ否定の人は、
最初に東京医科大に対する抗議デモを見たとき
「当事者性がない」という理由で、デモを否定したかったのでしょう。
ところが当事者だというかたが現れて、
デモを支持していることを表明したのでした。

それでもこの人は抗議デモを否定したかったのでしょう。
すでに「当事者性がない」ことを論拠にしているので、
「眼の前の対論者が当事者である」という事実を、
否定する必要が出てきたのだと思います。

口の聞きかたがなっていないのは、
どうせ出てこないと高をくくっていたであろう、
抗議デモを支持する当事者が現れたことに対する
「あせり」を反映したものと考えれば、納得できます。




付記:

口の聞きかたのなっていないあなたは
「ご意見やら正義やらを見知らぬ他人サマにまで
押し付け」ることがお嫌いなのですね。
それならあなたこそ「当事者性のない意見は信用できない」
という「ご意見」を、他人さまに押し付けないことです。




posted by たんぽぽ at 23:41| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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