信じている選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)です。
少なくない反対派(非共存派)が気に入っているのか、
根拠もないのに確信していることだと思います。
これを見ると「なんだ、またか」という感じになります。
「夫婦の姓をどちらにするかモメる夫婦は子供の姓で更にモメる」からですね。片方がすんなり折れれば良いのですが、現実は自分の名前以上に、子供の姓の決定時に対立してしまうかと。夫婦別姓の子供の姓でモメた時の決まりが出来るまでは、夫婦別姓には賛同し辛いです。なお私は相手方の姓にしたい♂。
— 米原 伊吹@Kの人 (@the_blue_fox) 2018年6月17日
「子どもの苗字でもめた事例はあるのか?」と、
お尋ねするかたがいらっしゃりました。
実際にもめたお話は聞かないからです。
選択的夫婦別姓の導入に反対するなら、
事例にもとづいていることが要求されます。
現在事実婚の夫婦が子供の姓で揉めているという事例のソースでもお持ちですか?
— わんわん (@wanwan_nz) 2018年6月17日
最初のかたは、ふたつソースを出してきました。
誰だか知りませんが考えればわかるでしょ?https://t.co/ZrQXYgQcby
— 米原 伊吹@Kの人 (@the_blue_fox) 2018年6月17日
クローズアップ現代でも出たし、産経新聞でも出てますよ。(ただリンク切れなのでコピペされた個人ブログ貼り付けますが)https://t.co/WoCgDVMOsW
大体、姓に愛着がある人が自分の子供の姓が自分と異なってて平気だと思えますか?
ひとつは2015年12月7日放送の「クローズアップ現代」です。
これはわたしもブログで取り上げたことがあります。
サイトを読んでも「子どもの苗字でもめた
夫婦別姓の家族の事例」は出てこないです。
「家族の名字どう考えますか?」
「同姓強制と女子差別撤廃条約」
「日本の同姓強制と諸外国の現状」
「家族の名字 どう考えますか? ~“夫婦別姓”のゆくえ~」
番組では平成国際大学名誉教授の高乗正臣氏という
反対派が登場して、次のコメントをしています。
最初のツイートの人は、これを言っているのかもしれないです。
夫婦別姓が選べるようになると、子どもの名字をどちらにするかという問題が生じます
これは高乗正臣氏が自分の憶測を述べているだけです。
子どもの苗字でもめた「事例」ではないです。
高乗正臣氏の憶測も「問題が生じる」とだけであり、
「揉める」とまでは言っていないです。
・・この番組は録画して持ってますが事実婚の方は出演されてませんし、ましてや子供の姓には触れられていませんが?
— わんわん (@wanwan_nz) 2018年6月17日
ふたつ目は2010年3月の産経新聞の「未来予想図」です。
これもわたしはブログで取り上げたことがあります。
「夫婦別姓・未来予想図」
「夫婦別姓・未来予想図(2)」
「夫婦別姓・未来予想図(3)」
この記事には、子どもの苗字でもめる夫婦別姓の
家庭は出てはくるのですが、実話ではないです。
記事作者の安藤慶太氏の作ったフィクションです。
「上」の最後のほうに「記事中の人物は実在しません」と、
断わり書きがしてあります。
「【未来予想図 選択的夫婦別姓】(上)ほころぶ家族の絆…お父さんだけ違う姓」
妙子は、血も涙もない法律を恨むしかなかった。
(記事中の人物は実在しません)
「未来予想」なのですから、現在ある家庭を取材した
実話であるはずもなく、もっともらしく書いていても、
記事作者の空想であることは、当然とは言えます。
妄想ですね。
— hakobune (@hakobune4) 2018年6月17日
「記事中の人物は実在しません」
私は別姓のために事実婚になっていますが、子どもの姓にこだわりありません。
事実婚では通常母の姓になりますが、二人で話し合い、むしろ私の希望で父の姓にしています。
他の別姓事実婚夫婦でも、子どもの姓で揉めたという話は聞きません。
産経の「未来予想図」は、注意深く読まないと、
「記事中の人物は実在しません」という
断わりがあることに、気がつかないと思います。
それゆえ取材にもとづいた実話だと早合点して
「夫婦別姓の家庭はこんななのか」と思い込む人も
結構いるのかもしれないです。
産経の「未来予想図」は選択的夫婦別姓問題に関して、
デマを拡散させる原因にもなって、やっかいだと思います。
これも一種の「足止め効果」だと言えそうです。
(追求されても「実在しない」と断わっているから
デマではないと、産経新聞は言うのでしょう。)
かくして「子どもの苗字でもめた事例」を求められて、
最初のツイートの人が提示したものは、
ふたつとも反対派(非共存派)の空想であり、
「事例」ではなかったことがわかりました。
最初のツイートの人は、産経の「未来予想図」で
書いていることは実際にありえるだろうと、反論してきました。
いや可能性あるでしょって話。貴方は異なってもコレからこれが一部の夫婦別姓者に出てきますよ。そこもルール化してからじゃないと国として認められんよ。揉めた時に夫の姓もしくは妻の姓に強制的に法で決めるのは男女差別。揉めた時の解決策ないままなんて、自分は夫婦別姓OKな私でも賛成出来ません。
— 米原 伊吹@Kの人 (@the_blue_fox) 2018年6月17日
現在でも事実婚や通称使用、国際結婚などで
夫婦別姓のかたはいますが、子どもの苗字でもめた事例を
まったく聞かないのは、何度もお話していることです。
「長尾たかし・選択的夫婦別姓に反対」
「夫婦別姓だと子どもの名字で揉める」と主張して、
選択的夫婦別姓の導入に反対するなら、
反対派の空想や願望ではなく、れっきとした「もめた事実」が
顕在化していることをしめされたいです。