告げ口もちゃんとできない選択的夫婦別姓の反対派は、
「マジョリティの権利を無視するマイノリティは
エゴのかたまり」とも言っています。
「夫婦別姓の希望が多数派の調査」
「「偏ったアンケート」と言ってたよ」
マイノリティ(選択的夫婦別姓の導入を求める人)から
無視されるらしい「マジョリティの権利」なるものは、
ここではいったいなんのことなのかと思います。
マジョリティの権利を無視するあなたは、エゴの塊である
— 選択的別姓はマイナンバーで対応可能 (@BziWzk) 2018年7月24日
選択的夫婦別姓の導入によって認められることは、
現行の夫婦同姓とともに、夫婦別姓も選択できることです。
「マジョリティの権利」が「夫婦同姓を選択する」ことなら、
選択的夫婦別姓の導入後も認められますから、
それが「権利を無視される」ことではないでしょう。
https://t.co/0Dd7Aj0icn ここで言う「マジョリティの権利」というのはなんですか? 「夫婦同姓を選択する」ではないことはたしかですね。選択的夫婦別姓が認められても、夫婦同姓の選択は従来通りできるのですから
— たんぽぽ (@pissenlit_10) 2018年7月26日
「他人が夫婦別姓を選択することを否定する」ことが、
「無視される権利」では、まさかないですよね?
「他人の権利の否定」は「権利」ではないです。
「権利」と主張するなら、それこそ「エゴのかたまり」です。
他人の権利を無視することが「エゴ」だというなら、
夫婦別姓の選択をしたい人の権利を無視している、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)こそ、
やはり「エゴのかたまり」ということになります。
最初のツイートのかたは、選択的夫婦別姓に
反対することで、現在進行形で「エゴのかたまり」を
発揮しているのに、他人をエゴイスト呼ばわりするのですから、
盗人たけだけしいと思います。
「俺のエゴを認めないお前はエゴ」という、ある意味露骨な主張です。
たんぽぽさんにマジョリティーの権利を認めないのはエゴだって、からんでるしね。マイノリティーの権利を踏みつけてる人に言われてもねー。
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) 2018年7月24日
最初のツイートの反対派は、選択的夫婦別姓の実現で、
どんな「マジョリティの権利」が「無視される」のか、
具体的なことを結局言わなかったのでした。
なにが「エゴ」なのかはっきりしないのに、
「自分のエゴを認めろ」などと言われたところで、
存在しない「エゴ」など認めようがないです。
自らのエゴも認めないエゴの塊であった
— 選択的別姓はマイナンバーで対応可能 (@BziWzk) 2018年7月24日
被差別マイノリティが権利を主張すると、
「マイノリティはマジョリティの権利を侵害する」と
主張するのは、差別問題やマイノリティ問題に
見識のない人がよく言い出すと思います。
このような人は、マジョリティが持っていない「特権」を
被差別マイノリティが要求しているとでも、
思っているのかもしれないです。
被差別マイノリティが主張する権利は、
マジョリティはたいていすでに持っているものです。
マジョリティゆえにすでに権利を持っていることが
当たり前すぎて、わからなくなっているのでしょう。
空気の存在をふだん意識しないのと同じようなものです。
マジョリティの権利は保証されています。
— hakobune (@hakobune4) 2018年7月25日
「同姓選択」。
被差別マイノリティの権利を侵害するマジョリティは、
その自己中心性を批判されることがあります。
それでマイノリティとマジョリティを入れ替えることで
「意趣返し」をしたということかもしれないです。
このような考えをする人は、マイノリティとマジョリティは
社会構造上対称であり、おたがいを入れ替えた主張が
成り立つとでも思っているのでしょう。
マイノリティは社会的に弱者であり、
マジョリティは強者の立場にあります。
双方が社会構造上非対称であることはあきらかです。
おたがいを入れ替えた主張など当然成り立たないです。
差別問題は多くのケースにおいて、マジョリティが
被差別マイノリティの権利を侵害する構造になっています。
マイノリティの権利が認められることは、
マジョリティによるマイノリティの権利侵害が
できなくなるということでもあります。
このような権利侵害ができなくなることを、
「マジョリティの持っているなにかが失なわれる」と思って、
マジョリティが被害を受けると感じるのかもしれないです。
このような理由でマジョリティがマイノリティに対して
被害者意識を持つことはよくあります。
権利侵害なんて禁止されてとうぜんのことです。
加害者が加害行為をできなくなることを、
「被害を受ける」と考えるのは、おかしなことです。
マジョリティの失なうものは、あるとすれば
「既得権」であって「権利」ではないです。
「マジョリティはマイノリティの権利を
侵害できるのが本来、それを手放すのだから被害」などと
考えているなら、それこそ「エゴのかたまり」です。
「選択的夫婦別姓」ならすでに
マジョリティだと思います。
ここ数年の世論調査はどれもみな
選択的夫婦別姓に賛成が6-7割程度、
反対は1-2割程度だからです。
https://twitter.com/chinjo_action/status/1667843047873470465
反対派(非共存派)はかかる現実を
受け入れたくないようです。
彼らは自分たち反対派(非共存派)が
いまもってマジョリティだと、
さまざまな「解釈」をこじつけて
信じようとしています。
コメントありがとうございます。
ご指摘のことは、まったくその通りだと思います。
その理由も「夫婦同姓がいいけれど、
自分は改姓したくないから、
妻が望まなくても改姓させる」という
エゴイズムだから嫌になります。