2018年06月20日

東アジアとアメリカの世界地図

選択的夫婦別姓を認めると、日本が中国や韓国と同じになると
信じている選択的夫婦別姓の反対派です。
排外・国粋主義的な人(と言うと聞こえがいいけれど、
ようは「ネトウヨ」)にありがちな主張です。

 


すでに「お約束」の展開と言えます。
いい加減聞き飽きたかたも少なくないだろうと思います。
いくつかの事実誤認を、はじめに指摘しておきます。


現在では世界中のほとんどすべての国で、
選択的夫婦別姓が認められています。
いまだに認められず、夫婦別姓が選択できない国は、
世界でほぼ日本だけとなっています。

夫婦別姓を選択できる国は中国と韓国だけでは
ないですから、選択的夫婦別姓を導入することは
中国、韓国以外の多くの国とも「同じ」ということになります。

「夫婦別姓・世界各国の状況は?」
「結婚後の苗字・真の後進国はどこか?」



日本は現在夫婦同姓が強制されていて、
そこへ夫婦別姓も選択できるよう制度を変えるものです。
夫婦別姓を全員に強制しようというものではないです。
選択的夫婦別姓の導入後も、従来通り夫婦同姓を
選択するかたのほうが多いことが考えられます。
この点に関しては、日本は欧米の民主主義に近いです。

中国や韓国は夫婦別姓がメインの国です。
日本は選択的夫婦別姓の導入によって
夫婦別姓がメインになることはないでしょう。
よって日本が中国や韓国と同じになることは、
決してないだろうと思います。

それでも選択的夫婦別姓を導入すると
夫婦別姓がメインの国と同じになるとどうしても思うなら、
スペインやケベックと同じになると思えばいいと思います。
これらの国、地域ならあなたも問題ないのでしょう?



とくにネットに散見される排外・国粋主義者
(すなわち「ネトウヨ」)というのは、引き合いに出す外国は
なぜいつも中国と韓国なのかと思うところです。

どれだけ狭隘な地理認識なのかと思います。
世界にはもっとたくさんの国や地域がありますよ。



彼らにとっての世界地図には、東アジアとアメリカ合衆国しか
存在しないのではないかと思います。
アフリカやラテンアメリカはなおさらでしょうが、
ヨーロッパもろくに存在していなさそうです。

ときどきスウェーデンだけ出てくる人は、
「反フェミ」や「ミソジニー」を併発している
人たちの中にいることはあるようです。


posted by たんぽぽ at 22:43| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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