あるから同じ苗字」とお考えのかたをご紹介しました。
「おたがいの愛?一方的な愛ですよ?」
そこで改姓するのは夫婦のどちらかひとりだけだから、
「一方的な愛」だというお話を、わたしはしたのでした。
「おたがい」ではなく「一方的」という主旨のことを、
わたしはツイッターで直接ご本人にも反論しました。
https://t.co/qX23WWRXej 「お互い愛しているから、同じ苗字」というの、おかしくないですか?改姓するのは夫婦のうちひとりだけだから「おたがい」ではないです。もうひとりはなにもしないのだから、「一方的な愛」だと思います
— たんぽぽ (@pissenlit_10) 2018年6月14日
https://t.co/qX23WWRXej 結婚後の苗字の問題で「おたがい」にするなら、夫婦新姓でふたりとも改姓するか、夫婦別姓でふたりとも改姓しないかのいずれかです https://t.co/iRom2nJ9vN 。夫婦同姓の「おたがいの愛」は、苗字以外のところにあることを認める必要があるでしょう
— たんぽぽ (@pissenlit_10) 2018年6月14日
そうしたらこの反対派は「話し合ってどちらかにする
(だから一方的ではない)」と言ってきました。
この「話し合って」うんぬんは、夫婦同姓の強制を
正当化する人が、しばしば持ち出すと思います。
話し合ってどちらかにするのですけど。意識高い系の方には、分からないと思いますが。
— Hannah Ethan (Retrieve the abductees) (@2178810807307) 2018年6月14日
それとも、結婚をできない方ですか? pic.twitter.com/9ysqzNqOg8
「話し合って」なにを「どちらかにする」のですか?
どちらが「一方的な愛を差し出すか」かです。
「話し合ってどちらかにする」ことはなんなのか、
目的語を略さないで言ってほしいです。
この反対派はわたしを揶揄する画像までつけて、
「意識高い系ですか?」などと言っています。
夫婦同姓の場合、改姓するのは夫婦のどちらかで、
どうやっても「一方」であり「おたがい」になりえないことは、
意識が高くなくてもわかると思います。
意図的に眼をそらそうとしないかぎりですが。
どういう人が意図的に眼をそらすかですが、
大きくふたつのタイプがあると思います。
1. 自分の結婚相手の女性に、自分の苗字に改姓させたい男性。
女性にだけ結婚改姓の負担を押し付けて、
自分はなにもしないという、一方的なことがあきらかです。
そこから眼をそらすために「これは話し合ったことで、
相手の女も同意したから問題ないんだ」と
独りよがりに納得するということです。
2. 現行の夫婦同姓を強制する民法を維持したい、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)
このような人は、現行民法はジェンダー平等だと
主張したいので、夫婦同姓の強制だと
改姓が「一方的」ということが都合悪くなります。
それで「おたがい」「話し合って」と言って、
平等であるかのように見せようということです。
現在の日本では96%のケースで女性が結婚改姓します。
男性の結婚改姓に否定的な人も少なからずいるし、
実際に男性が結婚改姓すると、反発する人もいます。
話し合う余地もなく、女性が「一方的」に改姓すると
決まっているも同然ということです。
「女姓婚のアンケート」
夫婦同姓を「おたがい」と言いたがる人が、
「一方的」ということから眼をそらしたがるのは、
まさにこの「女性が改姓すると決まっている」という
ジェンダー差別的事実を否認するためだ、
ということは、言うまでもないことです。