すさまじい認識をご披露するかたがいます。
もちろん現在の日本社会においてのお話です。
このかたは選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)だと思います。
(本人が否認しても、反対派とみなしていいでしょう。)
夫婦別姓がいいと思う人がいるのと同じように夫婦同性であるべきと考える人もいるならば、対等なはずだと思いますが。
— テレビ見るな捨てろ今すぐ (@ceezneverdiffer) 2018年5月8日
ツイートにある「夫婦同性」は「夫婦同姓」のことでしょう。
このような間違いは、ここではこだわらないことにします。
このツイートのかたが、夫婦別姓と夫婦同姓が対等だと
本気で思っているなら、相当にナイーブだと思います。
いったい社会のどこを見ているのかと思います。
夫婦別姓は夫婦同姓より不利な状況にあることを、
わかっていて言っているなら、嫌がらせです。
夫婦同姓と夫婦別姓が、現在の日本で対等に
扱われていないことは、簡単にわかることです。
夫婦同姓は法律婚できるけれど、夫婦別姓は法律婚できない、
これだけで対等でないことは自明です。
夫婦別姓には反対派(非共存派)がいます。
夫婦同姓には反対派はいないです。
スティグマは夫婦別姓にだけあるということであり、
これも陽を見るよりあきらかな、対等でない理由です。
最初のツイートの人も、夫婦別姓を選びたいなら、
婚姻届けを出さなければいいと言っていて、
さらに婚姻届けを出す理由はなんなのかと、
繰り返ししつこく訊き続けています。
こうしたことは夫婦同姓の場合は訊かれないです。
夫婦別姓を選んでいるかただけ訊かれるということです。
最初のツイートの人がいまやっていることが、
夫婦別姓と夫婦同姓が対等でないことを示しています。
籍を入れなければいいのではと思います。籍を入れる理由はなんなのでしょうか。
— テレビ見るな捨てろ今すぐ (@ceezneverdiffer) 2018年5月8日
籍を入れる理由はなんなのでしょうかとお伺いしてるのですが。
— テレビ見るな捨てろ今すぐ (@ceezneverdiffer) 2018年5月8日
婚姻届を出す理由はなんなのでしょうか。
— テレビ見るな捨てろ今すぐ (@ceezneverdiffer) 2018年5月8日
付記1:
最初のツイートの人は、「籍を入れる」と言っていますが、
これは「婚姻届けを出す」が正確な表現です。
「入籍という表現の経緯」
婚姻届けを出すと夫婦の戸籍が新しく作られるし、
「入籍届け」というまったく別の手続きがあります。
婚姻届けを出すことを、「籍を入れる」と
表現することは、不正確であり妥当ではないです。
付記2:
最初のツイートの人は、相手に同じことを何度も訊く前に、
夫婦別姓と夫婦同姓が対等なのはなぜなのか、
相手からの疑問に答える必要があると思います。
付記3:
最初のツイートの人がしつこく訊いていることのお答えは、
事実婚には不利益やデメリットがあるからです。
それは少し調べればわかると思いますよ。
「事実婚のデメリット」
「法律婚でないことの不便」
「夫婦同姓を押し付ける人と夫婦別姓がいいと思う人」は対等であるべきではないですね。
コメントありがとうございます。
「夫婦同姓を押し付ける人と夫婦別姓が
いいと思う人」を対等に扱おうとするのが、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)です。
他者の権利や生活を侵害することは、
「カチカン」として対等に扱ってはならない、
という「寛容のパラドックス」を、
彼ら反対派(非共存派)は、
どうしても理解できないようです。
http://taraxacum.seesaa.net/article/498852616.html