主張するかたたちが何人かいらして、それを見てきました。
「専業主婦希望の女性は7割?」
「専業主婦希望が多いという調査」
「専業主婦希望の女性が多い?」
これらについてわたしが思うのは、日本社会の中には、
女性は専業主婦になることをみずから望んでいると思いたい
願望が蔓延しているのではないか、ということです。
TesTeeの「専業主婦希望は7割」という調査も
そのような願望が事実であってほしいという意識が、
背景にあってのことではないかと思います。
「ある職業の女性のなんと80%以上が専業主婦になりたいと思っていた!」
3月20日エントリでお話したツイートのかたも、
「安定した結婚生活が保証されてるなら
仕事を辞めたいという女性の方が圧倒的に多いと思う」
と考えるのは、「そうあってほしい」という
自分の願望も入っているのではないかと思います。
5年前に厚生労働省が「少子高齢社会等調査検討事業」で、
15-39歳の独身の男女が対象の意識調査を行ないました。
この結果が発表されたとき、メディアは「専業主婦希望が
若い女性に多い」ことに注目した取り上げかたをしました。
「独身女性の専業主婦願望」
「独身女性の専業主婦願望(2)」
専業主婦になりたいという女性は34.2%ですが、
専業主婦になりたくない女性は38.5%です。
専業主婦希望でない女性のほうが実は多いのですが、
なぜか専業主婦希望ばかりクローズアップされました。
それでも予想以上に専業主婦希望が多かったので、
それを意外に思ってクローズアップしたのかと、
このときわたしは思っていました。
じつは「女性は専業主婦を希望してほしい」という
「希望」が彼らにもあって、それに合致する事実をとくに
クローズアップしたということかもしれないです。
問題にするべきは「女性の専業主婦願望」ではなく、
「女性は専業主婦を希望してほしい」という「社会の願望」
ではないかと、わたしは思い始めています。
「中高年男性の願望」になりますね。
中高年男性は社会の既得権益者なので、
彼らの思想やカチカンは、社会全体の思想や
カチカンになりやすい(思われやすい)
ということはあると思います。