女性のほうが圧倒的に多い」と思っている男性がいます。
なにを根拠にこのように考えるのかと思います。
女性はリスクを恐れるから専業主婦ではなく仕事を続けたいという希望を持つのかもしれんが、安定した結婚生活が保証されてるなら仕事を辞めたいという女性の方が圧倒的に多いと思う。
— 隠居 (@knight_04) 2018年3月6日
18-34歳の未婚女性を対象にした調査である
厚生労働省の『出生動向基本調査』を見ると、
専業主婦希望の女性は2015年は8%程度です。
「未婚女性の予定ライフコース」
未婚女性の予定のライフコース。
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年4月3日
伝統型が減り,両立志向が増えている。それが実現可能という展望が持てないと,結婚は躊躇する。 pic.twitter.com/A1gT4YTA7J
結婚して子どもを持つが仕事も続ける「両立」は28%程度、
結婚せず仕事を続ける「非婚就業は」22%程度です。
これらだけですでに未婚女性全体の半数です。
最初のツイートのかたが「圧倒的に多い」と
思っている女性は、問題なく少数であることがわかります。
以前、若い女性の専業主婦願望について、
話題になったことがありました。
そのとき専業主婦願望の女性が多いように
メディアで報じられたので、最初のツイートのかたは、
それを意識しているのかもしれないです。
「若い女性の専業主婦願望」
あえて専業主婦を志望する女性は、
1. 相手の男性に家事が期待できない
2. 女性の就職がむずかしい&妊娠出産後仕事を続けるのがむずかしい
という理由によります。
男性の意識や社会の仕組みが依然として男性中心で、
女性が結婚して仕事を続けることに対応していないので、
なかばあきらめるように専業主婦を希望するということです。
これは消極的な希望であり、最初のツイートのかたが
思っているような、「安定した結婚生活が送れるなら、
ぜひそうしたい」という、積極的な希望ではないです。
最初のツイートの男性は、なぜ「安定した結婚生活が
送れるなら、専業主婦になりたいと考える女性が
圧倒的に多い」と思ったのかが、気になります。
事実やデータによる裏付けがないことは、
ここでお話したようにすぐにわかるからです。
このツイートのかただけでなく、少なくない男性が
同じような女性観を持っているとも考えられます。
それゆえなおさらそのような結論にいたった
プロセスをはっきりさせたいところです。
(まさか「女は結婚したら働かないで、
男に養われるべきだ」という自分の「願望」を
「現実」だと思いたい、ということではないですよね?)
男に養われるべきだ」という自分の「願望」を
「現実」だと思いたい、ということではないですよね?)
そのまさかだと思います