2018年02月07日

夫婦同姓強制の文化と法的問題

2月6日エントリでお話した、選択的夫婦別姓に反対する
ネトウヨのツイートですが、今回は「男性の姓を選んでるのは
文化であって法的問題はないし」を見てみます。


96%の婚姻のケースで男性の苗字が選ばれることの
ジェンダー不平等性をことさらに矮小化して、
現行の同姓強制に差別がないかのように主張するのは、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)によくあることです。

 
現行民法は夫婦どちらの苗字でも選べるのに、
実質男性の苗字が選ばれると決まっているも同然なのは、
「女が改姓するべし」という社会通念があって
さまざまなかたちで圧力となるからです。

そうなる原因として現行民法はかならずどちらかが
結婚改姓して夫婦同姓としなければならないことがあります。
それゆえ社会通念上、結婚改姓が当然とされる
女性ばかりが改姓することになります。

男性の改姓が増えるようにする法的仕組みはないし、
夫婦のどちらの苗字を選ぶかが
決まらない場合に、協議をする手段もないです。
また不本意な改姓をさせられた女性を
べつのかたちで救済する制度もないです。


このような法律の不備によって、
実質的に女性がかならず結婚改姓することになり、
ジェンダー不均衡が起こることになります。
法律のせいで差別が生じるのですから、
それは法律を改正することで解消することです。
よって立派に「法的問題」になります。

選択的夫婦別姓制度を導入して、
夫婦のどちらも改姓しない法律婚を認めるのは、
不本意な改姓をさせられる女性を減らすでしょうから、
具体的な解決策として有望と言えます。

婚姻の96%のケースで男性の苗字が選ばれ、
実質的に女性が結婚改姓すると決まっているも同然なのは、
「文化」であるとは言えると思います。
それは「ジェンダー差別」という「文化」です。
とても日本的な「文化」かもしれないです。


最初の「ミルクコーヒー」という選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)は、「保守速報」のツイートを
リツイートしていて、愛読していることが考えられます。
とてもネトウヨらしいと言えます。


これで思想とリテラシーが知れるというものです。
「差別とデマを肯定します」と言っているようなものです。

「保守速報を間接的に参照(2)」
「非実在記者・進藤翔(24)」
「ネトウヨの親分・安倍首相」



posted by たんぽぽ at 23:30| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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