2018年01月24日

評論家の西部邁死去・入水自殺?

評論家の西部邁氏が、1月21日になくなりました。
自殺のようです。これはびっくりです。



 
新聞記事をいくつかリンクしておきます。

「「悪役に」朝生出演は田原さんの依頼 西部邁さんを悼む」
「西部邁さん 最後の「保守と死」論 自裁の10日前に言及」
「評論家・西部邁さん死去 多摩川で自殺か 78歳、正論執筆メンバー」


西部邁氏は選択的夫婦別姓の反対派です。
あの『夫婦別姓大論破!』の執筆者のひとりでもあります。
夫婦別姓問題に多少くわしいかたなら、ご存知かもしれないです。

最近は西部邁氏は、夫婦別姓問題への露出が
見られなかったので、夫婦別姓問題に関わっていても、
ご存知ないかたもいらっしゃるかもしれないです。

西部邁氏の選択的夫婦別姓の反対論は、
ジェンダー差別的考えを隠さない主張を展開していました。
たいていの反対派はジェンダー差別を
隠したりごまかしたりしようとするので、
その中できわだっていると、わたしは思っていました。

「恐妻家の反対論?」

男の姓にもとづいて婚姻を取り結ぶ場合でいうと、
女はおのれの姓の捨てることを通じて、男との共同生活のなかで、
自分が蛹(さなぎ)から蝶に変態することを願う。

また男のほうは、相手に姓を捨てさせることを通じて、
二人(および彼らの子どもを含めれば三人か四人)の共同体(家族)に
危機が訪れたようなとき、最終にして最大の責任をとるのは
男たる自分であることを確認する。
いいかえると、女の良き変態過程を保護するのは自分であり、
その作業を通じて自分もまた蛹から(たとえば)蛾に
羽化しようと念じるのである。
こんなことすら引き受けられないような男女は、
性行については街角で娼婦なり娼夫なりを買えばよいのだし、
会話については酒場なり社交パーティなりを渡り歩けばよい。

これを最初に見たとき、このかたはよくこんなことが
言えるな、ある意味正直だな、と思いました。
いま読み返すと、これくらいのことを言いそうな反対派は、
結構いるのではないかという気もしています。


わたしのブログでも2回ほど取り上げていました。
西部邁氏が選択的夫婦別姓に反対する記事を書いたときです。
8年前の2010年、民主党政権が選択的夫婦別姓法案を
成立させるのではないかと思われたころです。

「西部邁の記事」
「ふたたび西部邁批判」

わたしはこんなことを書いていました。
このときの西部邁氏の選択的夫婦別姓反対論にも、
わたしは衝撃を受けていたみたいです。

ひさしぶりに強烈な選択別姓反対論を見ました。
(強烈でない反対論なんてあるのか?という気もするが。)
5月26日の毎日新聞で、西部邁氏によるものです。

反対派の意見を紹介したかったのでしょうが、
毎日新聞も、よくこんなものを載せたと思います。
「ここだけ産経か?」という感じですよ。(笑)


言いたいことはまだありますが、
訃報なのでこれくらいにしておきます。


posted by たんぽぽ at 23:25| Comment(0) | 人物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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