2017年11月25日

内紛にあきれた層とはなにか?

11月20日ポストでご紹介した、
枝野幸男は「変節漢」などと評するエントリですが、
10月22日の衆院選をこんなふうに見ています。
わたしはこの分析にも異議があります。

「「枝野は本物の男に見える」に異議あり」

今回の衆議院選挙は自民党が主役ではなく、
民進党右派(希望の党)と民進党左派(立憲民主党)との内紛が主役だ。
この内ゲバに呆れた層が、自民党支持に回っている
というのが今日までの選挙情勢となる。

 
「民進党右派(希望の党)と民進党左派(立憲民主党)との
内紛が主役」と書いていますが、今回の衆院選をそうした
「内紛」と考えた有権者は、どれだけいるのかと思います。

政局の中心は自民党と希望の党だと見られていたと思います。
立憲民主党は「端役」であり、議席もほとんど取れなくて、
政局への影響は小さいと思われていたと思います。

「2017年衆院選・政局の中心は自民党vs希望の党」

選挙戦が進むにつれて立憲民主党が予想以上に健闘し、
希望の党が予想以上に失速します。
これによって「主役」の座はシフトしたと思いますが、
両党の「内紛」とは見られなかったと思います。


「内ゲバに呆れた層が、自民党支持に回っている」というのも、
どの支持層のことを言っているのかと思います。
そのような見かたは世論に顕在化していないと思うし、
そう分析する識者もいないように思います。

NHKの出口調査によると、無党派層の比例区の投票先で
もっとも多かったのは立憲民主党で30%です。
自民党の22%より多くなっています。
「安倍政権にあきれた層が立憲民主党に回っている」が、
実際に近いのではないかと思います。

「出口調査から見える衆議院選挙」




選挙での投票先ではなく政党支持率ですが、
立憲民主党の支持率は大きく伸びて、
対応するように無党派の割合が減っています。
これも立憲民主党は無党派層から積極的に支持層を
得ていることを示していると思います。

「支持率の推移・立憲民主党」
「無党派から支持を得る戦略」



メディアの選挙情勢予想でも、立憲民主党の予想獲得議席は
選挙戦が進むにつれてじわじわと増えていきました。
立憲民主党に支持が流入していることはあきらかです。
「内ゲバに呆れた層」とやらが自民党支持に流れた、
なんて状況ではないことがわかります。

たまごどん自身、立憲民主党は小選挙区でほとんど
議席が取れない(予想獲得議席1-2)という予想をしています。

「衆院比例選に関する全国世論調査」
ただし、この政党が小選挙区で勝つイメージがないなあ。
可能性があるのは埼玉5区の枝野と、大阪10区の辻元だけじゃないの。
たまごどんは辻元落選と読んでいるが。

10月17日現在ですでに、この予想をはるかに上回る議席を
立憲民主党は獲得することが予想されていました。
それでなぜ「内ゲバに呆れた層が、自民党支持に回っている」
なんて、考えられるのかと思います。


posted by たんぽぽ at 19:11| Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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