2017年11月18日

学生の就業状況の国際比較

高等教育機関(大学など)の学生の就業状況
(アルバイトをしているか、フルタイムの仕事についているか)
についての国際比較をした調査があります。
これを見てみたいと思います。

男性と女性とにわけて示してあります。
出典は内閣府『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』2013年度です。

 



男女ともアルバイトやパートをしている学生が
もっとも多いのは日本です。
日本は大学の授業料が高く、奨学金が貧しいので、
自前で生活費や授業料を稼ぐ必要のある学生が多い
ということだと思います。

「学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD」

Average tuition fees (USD) vs. the percentage of students receiving public subsidies for higher education, 2008-09

「大学生のバイト目的の変化」



とくに日本は男子より女子のほうが、
アルバイトの就業率が高くなっています。
「フルタイム就業をしている」人を加えても
調査対象国の中で日本の女子はもっとも就業率が高いです。

日本は高等教育に対する公的支出が少なく、
家庭が負担をさせられる程度が大きいです。
それゆえ教育にかける経済的リソースを
女子よりも男子優先にする家庭が多いからだと思います。

女子は男子よりもさらに自前で生活費や授業料を
捻出する必要にせまられるということです。

「教育の機会不平等・原因と結果」

大学など高等教育への日本の公的支出は6年連続でOECD最下位

ほかの調査対象国は、かならずしも男子より女子が
アルバイトの就業率が高くはないです。
これらの国ぐには高等教育に対する公的支出がじゅうぶんなので、
女子の大学進学に対する経済的負担が男子と比べて
深刻に大きくないということだと思います。


日本は高等教育に対する公的支出が少ないゆえに
とくに女子の大学進学に対する経済的負担が大きいことは、
日本は大学進学率が「女子<男子」である
ほぼ唯一の国であることに現われていると言えます。

「大学進学率のジェンダー比較」


日本はとくに女子の大学進学が負担になることは、
このアルバイト就業率にも現われていると思います。



付記:

最初の図を見ると、日本以外の国ぐにでは
「フルタイムの仕事をしている」学生の割合が
結構あることに気がつきます。
仕事をしながら大学に通う環境が整っている
ということなのだろうと思います。

日本にはほとんど見られない、社会人になってから
大学に通う人が多いこともありそうです。





posted by たんぽぽ at 22:19| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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