『週刊新潮』の2017年5月18日号の記事が手に入ったので、
ご紹介したいと思います。
「「警視庁刑事部長」が握りつぶした 「安倍総理」ベッタリ記者の「準強姦逮捕状」」
詩織さんが山口敬之氏と就職の相談で面会して、
その夜ホテルに連れ込まれて強姦されたという、
バズフィードの記事にも出ているお話、
そして山口敬之氏に逮捕状が出ながら、
直前で取り消された経緯について出ています。
山口敬之氏の逮捕は、アメリカ合衆国から
帰国したとき、成田空港で行なう予定でした。
警察官が空港で待ち構えていたにもかかわらず、
突如上層部から逮捕中止の指示が出ます。
逮捕予定は6月8日。
山口氏が米国から帰国直後の成田空港においてだった。
そして迎えたこの日、担当の警部補とその上司を含めた
複数の警察官は、成田空港で被疑者となる人物を
逮捕すべく待ち構えていた。
ところが、そこへ上層部から連絡が入る。
<山口逮捕は取りやめ!>
入国審査を経た山口氏が通り過ぎていく。
逮捕中止は、当時の刑事部長が指示したのでは
ないかと疑われています。
なかでも、菅さんの秘書官として絶大な信頼を得てきた
中村さん(格(いたる)・刑事部長=当時=)が
隠蔽を支持した可能性が取り沙汰されてきました。
どうもこの刑事部長、自民党が政権を取ったとき、
本来なら任を解かれるところを、安倍政権・官邸を
拝み倒して首をつないでもらったらしいです。
中村氏とは、「昭和61年警察庁入庁組にエース。
民主党政権時代に官房長官秘書官を務めていて、
自民党が政権を奪取したあとは任を解かれる見込みでしたが、
“やらせてください”と菅さんに土下座戦ばかりだった。
留任させたところ、得意の危機管理能力を発揮し、
将来の(警視庁)長官間違いないとまで菅さんが評価しているのです」
それで安倍政権と懇意の記者の逮捕をもみ消すよう
指示したのではないかと推測されています。
本人はもちろん否認しています。
(自分が逮捕を中止させたことは認めています。)
いわば官邸の門番たる中村氏ご当人に、トップの意を受け、
あるいは忖度して捜査を中止したのかと問うと、
「ありえない。(山口氏の立場に)関係なく、
事件の中身として、(逮捕は必要ないと)私が決済した。
(捜査の中止については)指揮として当然だと思います。
このような状況で刑事部長が口を挟むのは
おかしなことであり、かなり不自然な逮捕中止で
あることはたしかなようです。
鹿児島県警本部長や首相秘書官を歴任した
小野次郎前参院議員は、「準強姦事件の逮捕は管轄の所長の
判断で行なわれるものだから、刑事部長がそこに口を挟む
というのは異例だと言わざるを得ませんね」