2017年09月30日

食いぶちの保障と人権問題

このかたは労働者としての人権を無視した解雇や減給をされても、
「人権ではご飯を食べられない」と言うのかと思います。


 
「人権を無視した解雇や減給」なんて、日本で生活している
女性であれば、いくらでも直面すると思います。
採用の時点で男子は女子より一ランク低くても採用されます。
女子というだけで成績がよくても採用されないということです。

「女子は優秀でも採らない」
「女子は優秀でも採らない(2)」

年収のジェンダー格差は言わずもがなです。
正規雇用にかぎっても、女性は男性より圧倒的に年収が低いです。
これに加えて、女性はさらに年収の低い非正規雇用で
採用されることが多いです。

「男女&雇用形態別年収分布」
「女は結婚で年収が減る」
「男女別正規・非正規雇用の数」



これは日本は家族やジェンダーと雇用が
密接に結びついているからということです。
結婚や出産にともなう退職も多いし、
妊娠や出産をすると労働基準法を無視した
非正規への配属転換を強要されることも多いです。

「結婚・ジェンダーと雇用問題」
「子を持つと仕事をやめる」
「出産でパートに回される」
「結婚退職の割合・国際比較」

性別と働き方の関連性が日本は特に強いことを、
岩上真珠氏の論文は海外との比較によって明らかにしている。
韓国やイタリアは性別規範の強い国として有名だが、
これらと比べても日本は性別と雇用形態の結びつきが強い。
男性は未婚、女性は既婚に非正規雇用が多い
といったように婚姻と雇用形態の結びつきも強い。

こうした現状を見れば、「人権が認められないから
ご飯を食べられない」としか言いようがないと思います。



最初のツイートのかたが「ご飯を食べられるかどうか」を
なぜ人権問題として考えられないかを、考えたいと思います。

男性なのでまがりなりにも雇用が保証されている
ということがあるのではないかと思います。
「人権を無視した解雇や減給」に直面する機会が
女性より圧倒的に少ないということです。

こうした人にとっての人権問題というのは、
「自分の人権をどうやって守るか」ではなく、
「他人の人権を尊重するか」ではないかと思います。
自分の人権が保障されるのは自明にしていて、
人権問題とは「他人ごと」になっているのでしょう。


その認識は以下のツイートに現れていると思います。
「自分の生活が満ち足りたら、他人のことも考えてやれる」
という考えかたがにじみ出ていると思います。


あくまで「人権問題=他人さまのことを考えてやる」であり、
「人権問題=自分の問題」すなわち「自分の生活を守るために、
自分の人権を守る必要がある」という考えでないわけです。


posted by たんぽぽ at 23:25| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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