「高収入女性は金のない男性を養え」と主張する
「弱者男性」の描く「フェミニストvs弱者男性」という図式が
そもそも成り立っていないという指摘です。
「なぜ「弱者男性」の敵が「フェミニスト」なのか」
本来のフェミニストの要望は、男女の格差是正(同権)であり、
特権を求めているわけではありません。
立場的には未だ弱者であり、弱者男性と立場が近いので、
「フェミニストVS弱者男性」という対立構造が成立していません。
メインブログの9月11日エントリや9月22日エントリで
触れましたが、「弱者男性」は見識の狭さゆえに、
自分たちこそ社会的弱者と考えていると思われます。
ジェンダー平等はすでに達成していると思っていて、
高収入で高学歴のフェミニストは
社会的強者の実例と考えているものと思います。
「弱者男性のフェミニズム観」
「高収入女性と弱者男性の数」
それゆえ「弱者男性」はおそらくフェミニストや
高収入女性を「社会的強者」と考え、自分たちを
「社会的弱者」と考えているものと思います。
このような「社会的強者vs社会的弱者」という見地から
「フェミニストvs弱者男性」という対立構造を、
彼ら「弱者男性」は描くのだろうと思います。
フェミニストはいくら社会的地位や収入があっても、
いまもって女性としてさまざまな場面で受ける
差別や抑圧の解消を主張するのですから、
ジェンダーという社会カテゴリで見れば「社会的弱者」です。
「弱者男性」は、本来男性なら得られた既得権を
得られないことで、被害者意識を持っていると言えます。
既得権益を取り損なった既得権益層と考えれば、
「弱者男性」は「社会的強者」のカテゴリに入るでしょう。
フェミニストを「社会的弱者」、
弱者男性を「社会的強者」「既得権益者」と考えれば、
「フェミニストvs弱者男性」という対立図式を
考えることはできなくもないと思います。
この場合「社会的弱者」「社会的強者」の規定が
「弱者男性」の認識と逆になるということです。