2017年09月20日

山尾志桜里離党の雑感

メインブログの9月18日エントリで取り上げた、
山尾志桜里議員の離党についての記事です。

「民進党 山尾氏離党 早期幕引き図る くすぶる執行部批判」

9月9日の毎日新聞に、こんなことが書いてあります。
同党の若手の一人は「自民は徹底的に人を守るが、
うちはすぐに人を切る。情がない」と不満を漏らす一方、
逆に山尾氏の議員辞職を求める声も党内にはあり、
双方で執行部批判がくすぶる。


 
自民党は徹底的に人を守るというのは、わたしもそう思います。
不祥事を起こした議員に対して、批判が強まって
かわしきれなくてやむをえず離党になっても、
1年後くらいには、もとに戻っていたりします。

自民党の場合、かばい過ぎて取るべき責任を
じゅうぶん取らないことも多く、
不健全になっているくらいだと思います。


民進党はすぐに人を切るというのも、わたしもそう思います。
簡単に切り過ぎて不健全になっているくらいだと思います。
残った人たちが保身に走りやすいということでしょうか。

「小沢切り」のときもそうでしたが、
いまもって目先の戦略にこだわって、中長期的な視野に
立った戦略を、考えられないのかもしれないです。

「民主党崩壊の原因分析」
「民主党執行部は「大本営作戦家」!? 落選議員が語る【民主党崩壊】の理由Vol.4」

本来、総力戦に勝つためには、組織全体の体力や
生産力、兵站など大局を見て決断すべきです。
目の前の戦場だけで勝っても、生産や補給が続かなければ
最終的な勝利にはつながらない。

しかし彼らは局地戦しかみていない。この盤上ではどうかというだけ。
だから、「小沢を切れば支持率が上がる」的なそんな話になってしまう。

今回のことも「ここですぐ山尾が離党すれば
党が受けるダメージは最小限になって、選挙への影響も
小さくなる」くらいの考えなのかもしれないです。
山尾志桜里を失なうことで将来民進党が
どうなるかまでは、考えていないのかもしれないです。


「山尾氏の議員辞職を求める声」が民進党内にある
というのは、どういうことかと思います。
過去に不倫が原因で辞職した議員は、
どれだけいたのかと思います。

メインブログの9月18日エントリで触れたように、
仕事上のキャリアと無関係なプライベートなことで
辞職させるのは理不尽なことです。
不倫した男性議員に同じことを言わないのなら、
ジェンダー差別にもなります。



こういうときこそ山尾志桜里を慰留しろよと思うのですが、
そういう意見は民進党内にはごくわずかで、
大多数は本人から離党を申し出たと言って、
離党に賛同もしくは追認だったのでした。

山尾氏は周辺に「やましいことはない」と
語るなど、男性との交際は否定。
このため幹事会では、一部から「即断すべきではない」
などと慎重な声も出たが、「党に迷惑をかける」と
離党を決めた山尾氏の意向を「重く受け止めるべきだ」
との意見が多数を占めた。


山尾志桜里の離党の件は、動きが異様に早く、
離党の理由に不自然さもあることや、
「議員辞職しろ」なんて極端な意見まで出たことなどから、
民進党の内部対立が背景にあるのではないかと、
わたしは少し想像しています。


posted by たんぽぽ at 22:46| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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