はてなの匿名記事を見た、菊池誠氏の反応です。
正確には記事についたはてなブックマークに対する反応です。
ふうむ、ブックマークのコメントを全部読んでみたんだが、まあ観測範囲が狭いというのと結局みなさん「党派性」から逃れられないんじゃないかという印象だなあ。僕が「右」に見えるらしいことにはいつも困惑させられるんだけれども、まあ最近の典型的な「左」の人たちはちょっとおかしいからなあ https://t.co/d1S4eq4lOn
— 菊池誠(9/16伊賀上野) (@kikumaco) 2017年7月28日
匿名記事は菊池誠氏を名前を挙げて言及しています。
よってご本人がどう思っているかが注目されることになります。
この記事はにせ科学批判の右傾化の過程について、
かなりくわしく書かれていると思います。
そこに自分は具体例として名前も出ているのに、
菊池誠氏はまだ「おかしいのは自分ではなく左翼」と言うようです。
「ニセ科学批判とネトウヨが結び付けられるようになったことについて」
ブックマークではなくエントリ本体はどうなのかと思います。
このように言われて、なにか言い返すことはないのかと思います。
自分たちはつまらない理由でネトウヨ扱いされた、
だからネトウヨを名乗ってトンチキなことを
言い募ってやる!と言わんばかりの連中である。
被害者意識をこじらせているとしかいいようがない。
菊池誠氏があんなふうになったのは、一つのきっかけはここにあると思う。
しかし、年齢的にも知性的にも社会的立場的にも、
責任能力を逃れられる人ではなかろう。
自分の不始末は自分でつけていただきたい。
それが繰り返されるうちに、クラスタ自体が、
濃縮されてだんだん汚染されていく。
そして、やり取りをする相手というのは、本人も気づかないうちに
影響を与えていく。フィードバックされちゃうのだ。
2012年か2013年くらいまでは、きくまこ先生もそこまで変ではなかったが、
その後加速するようにヘンな発言が連発されていくのは、
こんな感じだったのではないかと考えている。
「結局みなさん「党派性」から逃れられないんじゃないか」
なんて言っていて、菊池誠氏は相変わらず
「わかってないのはお前が党派性に絡め取られているから」という、
いつものステレオタイプな批判をしたいみたいです。
党派性に絡め取られているのは、菊池誠氏を含めた
にせ科学批判者たちのほうも、ではないかと思います。
3.11以降、原子力関係のとんでもを批判するために
集まってきた「水増し部分」は大半が右派・ネトウヨです。
歴史や法律など人文・社会学系の分野で
とんでもに接近することで、歴史修正主義批判や
反知性主義批判を重視する左派と対立を深めます。
リフレに接近することで、「政権を応援しマスコミを憎み
野党のアラ探しをする」クラスタを作ることになります。
にせ科学批判の人たちに見られる、これら一連の過程は
まさに「党派性」の形成と強化だと思います。
イデオロギーや他者に対する好き嫌いが
強いモチベーションとなっていると言わざるをえないです。
「にせ科学批判は党派性からもっとも遠い」という
これも菊池誠氏のお得意の「殺し文句」は、今回は不発のようです。
たまたま言いそびれただけかもしれないです。
あるいはすでに匿名記事で釘を刺されているので、
言えなかったということかもしれないです。
昔ながらのニセ科学批判は、党派性から距離を置いているつもりの人が多い。
これは「左派が多い」という、上で書いた話とも別に矛盾しない。
もちろん、ノンポリもいる。俺だって党派がかるのは大嫌いだ。
それはいいんだけど、そうありたいと思うこととか、
自分たちはそうだと思い込むことは、
あんまり何かを担保してくれることではない。