不安を感じるかについて聞いた調査があります。
出典は内閣府の『わが国と諸外国の若者の意識に関する調査』(2013年)です
20代の不安の日瑞比較。
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年8月8日
差が大きいのは,1)職場の人間関係,2)老後の年金,3)仕事と家庭の両立。社会の特性が出ていますな。 pic.twitter.com/BVOM01YoNp
項目は雇用や職場環境、景気に関するものが多いです。
どの項目を見ても、スウェーデンの20代より
日本の20代のほうが「不安」と答えるかたが多いです。
ポイント数にして2倍近くから3倍以上となっています。
それだけ日本の若年層は生活に不安がより多く、
スウェーデンの若年層はより安心して暮らせる
ということになるでしょう。
とくに差が大きく3倍以上の項目を、表では赤で示しています。
この3つでとくに不安を感じる若年層の人が日本に多いことは、
日本社会の特徴を反映していると思います。
「職場の人間関係」3.57倍、
「老後の年金」3.45倍、
「仕事と家庭の両立」3.11倍です。
職場の人間関係なんて、若くないわたしでも不安を感じます。
社会的地位のない若年層ならなおさらでしょう。
日本では年金は将来破綻すると言われてひさしいですから、
ここに不安を感じる人が多いのはごもっともです。
仕事と家庭の両立に不安というのは、
日本では多くは女性が感じているだろうと思います。
「フェミはスウェーデンを理想視している」と決めつけて、
「本当はスウェーデンはこんなだめな国だ」と
おもに家族やジェンダー問題以外で、
スウェーデンの「粗探し」をしてバッシングするのが
「反フェミ」の常套手段です。
(でもたいていは事実無根で言いがかり。)
この調査で家族・ジェンダー問題に関係あるのは
「仕事と家庭の両立」だけです。
ほかは前述のように雇用や職場環境に関係するものです。
「働きやすさ」という点に関しても、
スウェーデンは日本よりずっと不安が少なくて
住みやすい社会ということになるでしょう。