右傾化したのはなぜか、ということをお話したことがあります。
「あのにせ科学批判の人はどうしてああなった?」
メインブログの8月3日エントリでご紹介の匿名記事は、
わたしがそのとき「検証するまでもないことだと思います」と
言ったことを、詳しく考察していると思います。
「ニセ科学批判とネトウヨが結び付けられるようになったことについて」
右傾化には大きくふたつのプロセスがあります。
1. 3.11原発事故以降、原子力や放射線関係の
「とんでも」に理不尽に叩かれたことに不満を持った。
菊池誠氏があんなふうになったのは、一つのきっかけはここにあると思う。
しかし、年齢的にも知性的にも社会的立場的にも、
責任能力を逃れられる人ではなかろう。
自分の不始末は自分でつけていただきたい。
2. ツイッターの媒体の性質で、人間関係が濃縮され
まわりに右派やネトウヨが多くなり、自身もその影響を受けた。
2012年か2013年くらいまでは、きくまこ先生もそこまで変ではなかったが、
その後加速するようにヘンな発言が連発されていくのは、
こんな感じだったのではないかと考えている。
こうしたことは少なくない人たちが、
なんとなく思っていることなのでしょうけれど、
それをはっきり述べたと思います。
たまたま具体例として名前が挙がっているのは
菊池誠氏ですが、ほかにも同じようなプロセスで
右傾化していったにせ科学批判の人たちはいます。
そうした人たちにも当てはまることであって、
菊池誠氏ひとりの問題ではないことはもちろんです。
https://anond.hatelabo.jp/20170802040735
きくまこ先生否定ありきで見てる、みたいな意味合いの感想も
ちょこちょこ見たのだけど、確かにたまたま何回も名前を
出すことになってしまったけど、別にそんなわけではない。
他のおかしなニセ科学批判派含めた、
ワンオブゼムとして批判の対象になるべきだと思っている。
これについては、わたしも同様のことを思っています。
「あのにせ科学批判の人を検討する意義」
菊池誠氏の思想や言動が、なぜ現在のようになったかを
調べることは、じゅうぶん意義があると、わたしは思っています。
同じように右傾化や体制迎合した人たちは、
ほかにもたくさんいるので、菊池誠氏ひとりを調べることで、
一般的な傾向を把握できると考えるからです。
彼らの一般的傾向を把握することができれば、
右傾化や体制迎合する人たちとどう関わったらいいのか、
警戒や対処に役立てることができるでしょう。
また自分や近しい人が右傾化や体制迎合するのを防ぐという
「反面教師」にも役立つと思います。