2017年07月29日

あいつらはもっと負けたんだ

7月25日エントリの続き。
あのにせ科学批判のかたの東京都議選の分析です。

「2017年東京都議会選・あのにせ科学批判のかたの評価」
「2017年東京都議会選・あのにせ科学批判のかたの評価を見て思ったこと」

ふたつ目の特徴として、民進党、リベラルの敗北を
ことさらに強調していることがあります。
自民党を「惨敗」、民進党を「壊滅」と表現することで、
負けの規模を「自民党<民進党」としています。

 

わたしに言わせれば、都議選の最大の敗者は自民党だと思います。
過去最低の38議席を15も下回る23議席にとどまり、
公明党と議席数が並んだのですから、衝撃的レベルでしょう。

民進党も明らかに敗北でお世辞にも善戦したとは言えないです。
それでも選挙前の予想では0-1議席というところを、
それよりだいぶ多い5議席獲得ですから、
「壊滅」くらいはまぬがれたと思います。


あのにせ科学批判のかたは「リベラルは不戦敗」と
しつこいくらいに繰り返します。
自民党が問題なく大敗したので、それよりさらに
大きい規模の敗北を表現するために「不戦敗」と
言い表したこともあるのでしょう。



わたしが想像するに「自民党は大敗したけれど、
リベラルはもっと負けたんだ」と強調することで、
自民党の敗北から眼をそらそうとしている、
もしくは自民党の敗北を小さく見せようというのだと思います。

都合のいい事実だけ取り出して、自分たちの敗北を
できるだけ小さく見せようとするのは、
共産党の選挙総括にありがちです。
こうして自分たちの敗北に向き合わないことが、
共産党は少し前まで選挙で議席を減らし続けてきた原因の
大きなひとつだったのでした。

「民主党支持者の選挙分析(4)」
「安倍晋三も嗤うであろう共産党の参議院選総括--これでは 終わりが近い--」


菊池誠氏は石破茂を猛烈に叩いているし、
安倍晋三の首相続投を望んでいるようです。
それならなおさら今回の都議選で自民党は大敗を喫したのか、
その原因を適切に分析しなければならないでしょう。

「あいつらはもっと負けたんだ」などと言って、
自民党の大敗から眼をそらしているようでは、
安倍政権の支持回復もおぼつかないというものです。


posted by たんぽぽ at 08:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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