規模の変化を、主要国ごとに示したアニメーションがあります。
「This 20-seconds Video Summarizes 35 Years of World’s Economy」
日本が今後落ちぶれていくことがわかるというので
ちょっと話題になってもいます。
「日本の衰退っぷりがひと目でわかるGIFがこれ 冗談抜きでヤバいぞ」
(はてなブックマーク)
図はそれぞれの国のGDPが、世界全体のGDPの
何パーセントを占めるかを、面積で表しています。
Uhh, a pie chart, I guess
20世紀中で、アジアでもっとも経済規模の大きな国は日本です。
しだいに日本の規模が大きくなっていき、1990年代前半は、
アジアではほとんど日本だけが目立っています。
まさに日本はアジア唯一の超大国だったのでした。
世界全体で見ても、アメリカ合衆国のつぎの経済規模であり、
世界の超大国でもあったということです。
21世紀に入ると日本は小さくなり始めます。
そして日本と対称的に、中国が大きくなり始めます。
2010年ごろには中国が日本より大きくなって、
中国がアジアで最大の経済規模の国となります。
2015年には日本はだいぶしぼんできて
存在感がやや薄くなってきます。
インドと比べてもさほど差がなくなっています。
日本と入れ替わるように中国が大きくなっていき、
2015年でアジアでいちばん目立つのは中国になっています。
「2050年には日本は先進国から脱落する」という、
「21世紀政策研究所」の予測は、これを見ていると、
かなりよく当たりそうに見えてきます。
上述のGIFアニメーションを将来に延長すれば、
この予測通りになりそうだと思えてくるでしょう。
「2050年に先進国から脱落?(2)」
「2050年に先進国から脱落?(3)」
日本社会が日本の国力衰退を実感するのは、
2030年ごろではないかと、わたしは予想しました。
「2050年に先進国から脱落?(2)」
「2050年に先進国から脱落?(3)」
2017年の現在、日本はすでに
大国でなくなり始めていると言えそうです。
そう言えるようになったのは、
本当にここ最近の数年のことだと思います。
ヨーロッパの主要国よりは、日本の経済規模は
まだまだ大きいですが、日本のほうが小さくなるのは
この調子だとそう遠くない将来だと思います。
付記:
違いますよ。
図を見ているとあたかも中国が大きくなったぶん、
日本が小さくなったように見えるというだけです。
中国の経済成長のため、日本が相対的に小さく見えるということだけど、これは中国のGDP統計が正しいという前提つき。もし改革開放以来、3%ごまかしてたらだいぶ違うチャートになるのでは / “日本の衰退っぷりがひと目でわかるGIFがこ…” https://t.co/LGtCHMa6xj
— Yohei (@legoboku) 2017年7月6日
図は世界全体の中に占める各国のGDPの割合を示しています。
よって中国のGDPが実際はもっと小さかったとしても、
近年の傾向では日本の面積は小さくなるでしょう。
中国が大きくならないことで、世界全体の中に占める
日本の割合はこの図より少し大きくなるでしょう。
それでも日本の面積はしぼんではいくでしょう。
アジア全体のGDPの大きさも世界全体のGDP中に
占める割合にしていて、大きさを固定してはいないです。
よってアジアに経済大国がなくなれば、
アジア全体の面積が小さくなることになります。
アジアの中で日本と中国がシェアを取り合っている
ということではないです。