立ち遅れについての記事を見ると、性教育を教えた
教師がクビになるというお話が出ています。
「避妊を教えた教師がクビ なぜ日本の“性教育”は進まないのか?」
AV女優の経験を持つタレントの総長ダリアさんは、
1年ほど前に九州の学校の先生から相談を受けた。
「保険体育の授業で自分は若いときに中絶をさせてしまった経験があるから、
そういう悲しい思いをしないためにも
コンドームを使わないといけないって教えたら、
生徒の親に知れ渡って、PTAにチクられて。
その先生がクビになっちゃったんです」と衝撃のエピソードを紹介。
「先生たちも命がけで授業をしているから、
話したくても教えられないのでは」と分析した。
避妊について教えた教師がPTAに密告されて
罷免されるなんて、「性教育は根絶しなければならない」
という精神が、強固に染み付いていると思います。
どういう思想統制なのかと思います。
いつのお話かまでは触れられていないですが、
性教育バッシングがひどくなってからでしょうから、
比較的最近のことだろうと思います。
このような「性教育バッシング」「性教育狩り」を見て、
わたしが連想するのは、七生養護学校の性教育裁判です。
「七生性教育裁判」
「七生性教育裁判(2)」
「七生性教育裁判・賠償確定」
右翼的な東京都議3人が、七生養護学校で行なわる
性教育が「過激だ」と言って、威圧的な視察を行ない、
学校で使っていた教材を押収もしたのでした。
さらに産経新聞が威圧した東京都議3人を
支持する記事を書いたのでした。
七生養護学校の性教育事件は裁判となり、
東京都議3人の敗訴で終わったので、性教育バッシングが
間違っていることは、一定の根拠をもって示されました。
それでも避妊を教えた教師がクビになる、
なんてお話があると、七生養護学校が受けたものと
同じような「性教育バッシング」「性教育狩り」の精神は、
まだまだあちこちで健在だと思いました。
(上述の避妊を教えた教師がクビになった事件は、
七生養護学校の性教育裁判の判決が
出る前だったのかもしれないですが。)