2017年07月10日

バリアフリーは金と技術の問題?(3)

7月9日エントリの続き。

あのにせ科学批判のかたの「バリアフリーは結局のところ
金と技術の問題」という発言についてです。

「「バリアフリーは結局のところ金と技術の問題」という認識について思ったこと」

ようは、金融安定化政策に理解のない
「左翼」やら「リベラル」やらを叩く
「ねた」にしたかったのだと思います。

 
「ふだん弱者の権利を叫んでいる彼らこそ
本当は弱者に冷淡なんだ」と冷笑するという、
あのにせ科学批判のかたの、いつものパターンです。


高度経済成長期に「いまは経済発展が大事」と言って
福祉に予算を回さなかったこと、
「金余り」のバブルの時代になっても、
やはり福祉に予算を回さなかったこと、
そしていまも財源を福祉否定の口実に使う人が多いことを、
このにせ科学批判のかたは、どのように考えるのかと思います。


福祉の充実をつねづね主張しているが、
経済成長に理解がなく否定的な人は
「弱者に冷淡な人」ではないと、わたしは思います。
「わかっていない人」ではあると思いますが。

経済成長が大事だと言って、経済成長ばかり優先させ、
福祉に予算を回すことを否定する人たち、
子ども手当てや生活保護や教育の無償化に対して
「財源」を楯にとって否定する人たち、
こちらは本当に「弱者に冷淡な人」だと思います。


経済成長ばかり考えて、福祉の充実に否定的な、
「本当に冷淡な人たち」は、菊池誠氏のこのツイートを見て
自信を持つだろうと思います。


「本当に冷淡な人たち」は、いつも自分たちを
批判する福祉の充実を訴える人たちを、
「あいつらこそ弱者に冷淡な人たちなんだ」と
責任転嫁できるし、福祉を否定し経済成長しか考えない
自分たちを、自己正当化できるからです。

福祉否定の真に「弱者に冷淡な人」たちに
自信を持たせることになる菊池誠氏も
「弱者に冷淡」な人のうちになりそうです。



付記:

菊池誠氏の問題のツイートについてのエントリ。
菊池発言をいちおう許容範囲としているが、
菊池発言に悪影響を受ける人が多いことは問題にしている。

「菊池誠氏のバリアフリー論への補足と不安」
(はてなブックマーク)


posted by たんぽぽ at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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