2017年06月11日

国連報告者は信用できない?

日本の共謀罪法案に問題があるという国連特別報告者の
ジョセフ・ケナタッチ氏による指摘に対して、
菅義偉官房長官が中身のない感情的反発をしたことを、
メインブログでお話しました。

「日本政府・国連報告者に反発」
「共謀罪・国連報告者の公開書簡」
「菅義偉の国連報告者の認識」

これに関して、あのにせ科学批判のかたが、国連特別報告者は
みんな信用できないと、決め込んでくれたのでした。

 
「国連特別報告者はとんでも?」
「国連特別報告者はとんでも?(2)」
「あのにせ科学批判のかた、国連特別報告者をみんなとんでもと決め込む」
「国連特別報告者はみんな信用できないという意見を見て思ったこと」


ようは自分がたまたま知っているふたりの国連特別報告者が
おかしな人だったので、国連特別報告者は
みんな信用できないと言っているというだけです。

あたりまえのことですが、一部の国連特別報告者が
おかしな人だからと言って、すべての国連特別報告者が
おかしな人だと決まるわけではないです。



今回の共謀罪のことに関しては、ジョセフ・ケナタッチ氏の
指摘が妥当かということが問題になります。
菊池誠が並べている人がどんな人であろうと、
ケナタッチ氏の資質や、指摘している内容とは関係ないことです。

ケナタッチ氏の共謀罪に関する指摘が信用できないと
言いたいのなら、ケナタッチ氏の公開書簡の
内容を直接検討する必要があるでしょう。
文字通り公開されているものですし、
ごていねいに日本語訳してくださったかたまでいらっしゃります。
その気になればいくらでも検討できます。


公開書簡はいわば日本政府との対話のようなものです。
ケナタッチ氏の指摘がおかしいというのなら、
根拠を示して反論すればいいというだけのことです。

「菅官房長官、国連特別報告者を「個人」呼ばわり、「質問」に抗議」
これは、得た情報をもとに評価し、その正確性を相手に確かめたり、
説明や協議する機会を得たりする、双方向の公明正大なプロセスだ。
指摘に誤りがあれば正し、日本が批准している
自由権規約17条などに適合していないなら、
その助言に沿って日本が法案を正せばよいだけの話だ。
「抗議」をする性質のものではない。

過去に国連特別報告者の指摘のほうが
おかしいことがあったとき、反論したことがあります。
(この報告者は菊池誠が槍玉に挙げている人です。)

ケナタッチ氏の指摘もとんでもだと言うのなら、
同じように反論すればいいのだと思います。
「とんでも」が相手なら、簡単に反論できるはずです。
菊池誠はなぜ日本政府に反論するよう言わないのかと思います。

東京新聞:「共謀罪」書簡の国連特別報告者 日本政府の抗議に反論:国際(TOKYO Web)

別の特別報告者に「日本の女子学生の13%が援助交際」って言われたときは、相手の主張に根拠が乏しいことをきっちり指摘してあげて撤回させたんだから、今回も同じように説明してあげたらいいのでは(できるものなら)

2017/05/23 20:31



そもそもここでの問題は、菅義偉官房長官の国連特別報告者や
その公開書簡に対する、記者会見で示した認識や対応についてです。
菅義偉の認識や対応は妥当だと、菊池誠は言いたいのでしょうか?

「菅義偉の国連報告者の認識」

菅官房長官:「特別報告者」という立場ですけども、
個人の資格で人権状況の調査報告を行う立場であって、
国連の立場を反映するものではない。

菅官房長官:直接説明する機会が得られることもなくですね、
公開書簡の形で一方的に発出したんです。
さらには当書簡の内容は明らかに不適切なものでありますので、
外務省は、強く抗議を行ったということであります。

あるいは、菅義偉は誤解していると思っているけれど、
「国連特別報告者はみんなとんでもだから、
正しく理解してやる必要もないし、菅義偉のように
曲解であしらってもいいんだ」と言いたいのでしょうか?


ケナタッチ氏の指摘に対して菅義偉がまともに答えられず、
見当違いの感情的反発をしたことが、
菊池誠は気に入らなかったのでしょう。

それでも菅義偉を直接擁護することはできないし、
ケナタッチ氏の指摘に反論することもできそうにないので、
国連特別報告者全体を否定しにかかったものと想像します。




posted by たんぽぽ at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律一般・訴訟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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