2017年06月03日

差別を助け貧困をくじく

2016年8月に、NHKの特集番組に登場した
貧困高校生がネットでバッシングにあい、
片山さつきがそこに便乗したことがありました。

「子どもの貧困とバッシング」
「子どもの貧困とバッシング(2)」

「保育園落ちたは左翼」発言の人が、その貧困バッシングに
「理解できる」と言う態度を示したことを、
5月13日エントリでお話しました。

「弱者が弱者を見つけて叩く」


 


NHKの取材を受けて集団バッシングされた
貧困高校生がこうむった理不尽な仕打ちのひとつに、
ネットで個人情報までさらされたことがあります。

「”貧困女子高生” 炎上の背景に報道側の配慮不足とネットの悪ノリ」
現在のデジタル時代、映像はコピーしても劣化しないので
背景に小さく映っている物品も、後から拡大することも可能なのだ。

この放送の後で、「うららさん」が持っていた
画材やゲームやDVDなどのソフト、あるいは母親が買っていたという
キーボードについて、製品番号までネット上で調べられて、
「贅沢」「豪遊」だとさらされた。


ところで以前、安田浩一氏がネットの公開情報から
ヨーゲンというネトウヨの自宅を探し当てて、
取材訪問したことがありました。

「ネトウヨ・ヨーゲンの正体」

「保育園落ちたは左翼」発言の人はそれを見て、
「てめえの正義だけで個人情報を暴いた」などという
主旨のことを言って、激昂していたのでした。

「差別も反差別もどっちもどっち」



それなら片山さつきや、貧困バッシングをした人たちのことは、
なぜに「理解できる」という態度なのかと思います。
彼らこそ「てめえの正義だけで個人情報を暴いて
バッシングした」としか言いようがないです。

ネットの情報から個人情報を特定することが
そんなに悪いことだというのなら、
片山さつきや貧困バッシングをした人たちのことを、
「てめえの正義だけで」と、もっと糾弾してもらいたいものです。




安田浩一氏はそもそもが、ヨーゲンを攻撃しよう
というものではなく、お話を聞くための取材が目的です。

「ネットでヘイトスピーチを垂れ流し続ける
中年ネトウヨ「ヨーゲン」(57歳)の哀しすぎる正体【後編】」

私はとりあえずその場を離れ、
近所の酒店で少しばかり高価な日本酒を購入した。
私の目的は彼を恫喝するためでも、脅すためでもない。
なぜにヘイトスピーチを繰り返すのか、それを聞いてみたかった。
そしてできるならば、在日女性に対する攻撃を
やめてもらえるよう頼むことにあった。
だからせめて酒でも一緒に飲みながら話すことはできないかと思ったのだ。

そしてネットでの炎上を防ぐために、
ヨーゲンの個人情報を提供してほしいという
依頼を受けても、全部断わっています。

「面前では何も言えない男」
ちなみに私はヨーゲンの本名も、
正確な所在地もネットに書き込んだことはない。
また、ヨーゲンの「被害者」を名乗る人々から彼の個人情報がほしいと
何度も迫られたが、すべて丁重にお断りをしてきた。
「仇討ち」の心情は当然理解できるが、
それを煽ることが私の仕事ではないからだ。


片山さつきやネットの貧困バッシングの人たちは、
もとより貧困高校生を攻撃することが目的です。
大人数によるバッシングであり、個人情報を晒すことに遠慮がなく、
ネットで炎上させることが目的です。

なぜに取材目的であって攻撃の意図もなく、
個人情報の提供に配慮したかたが
「てめえの正義だけ」などと何ツイートも使って
糾弾されなければならないのかと思います。

そしてなぜに大人数で攻撃目的で個人情報を晒すことに
遠慮のないバッシングが、「理解できる」という態度を
示されることになるのかと思います。


ネットの匿名性は、差別やヘイトスピーチをする
「隠れ蓑」に使ってよいものではないです。
差別やヘイトスピーチを防止するという観点から、
差別主義者やへイターの個人情報を
公開する必要もあることになります。

貧困高校生のような社会的弱者やマイノリティは、
差別主義者からの心無い攻撃を防ぐこともはもちろん、
スティグマを公開の場に晒さないために、
その個人情報は守られる必要があることになります。

ところが「salmo」は、差別主義者の個人情報を
公開することを「てめえの正義だけ」と糾弾し、
社会的弱者の個人情報を晒すことには
「理解できる」という態度を示しているということです。
「差別を助け貧困をくじく」、本末転倒もはなはだしいです。


わたしが想像するに、「salmo」も実は差別主義者で、
ネットのヘイトスピーチは容認したいし、
貧困高校生をバッシングすることは当然と
考えているのかもしれないです。

直接そこに加担したり、そのような言動をすると
批判をまぬがれないので、このように間接的なかたちで
差別主義者を擁護したり、貧困バッシングに加勢したりする、
ということかもしれないです。


posted by たんぽぽ at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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