『日経デュアル』の3ページ目に、OECD加盟国の
子どもの貧困率を示した図が出ています。
ひとり親家庭の貧困率と両親がいる家庭の貧困率を
両軸に取り、2次元の図で示しています。
「日本の一人親世帯の「貧困率」は世界でもトップ」
例によって視覚に訴えるので、見てみたいと思います。
出典はOECDの「Family database」です。
データは2010年のものです。
横軸は両親がいる世帯の貧困率を取り、
縦軸はひとり親世帯の貧困率を取っています。
プロットはすべて「両親がいる<ひとり親世帯」です。
OECD加盟国のどの国でも、両親がいる世帯より
ひとり親世帯のほうが、貧困率が高いということです。
ひとり親世帯の貧困率が両親のいる家庭の貧困率より
低くなる社会は、北ヨーロッパの国ぐにを含めて、
なかなかない、ということでしょう。
日本はひとり親世帯の貧困率がOECD加盟国中最高で、
しかも50%を超えている唯一の国です。
5月22日エントリで示した、日本の厚生労働省の資料ほど
突出してはいないですが、同様の結果です。
両親がいる世帯の貧困率は、日本は13%程度です。
OECD加盟国の中程度です。(それでもOECD平均より高い)
日本は、両親がいる家庭に比べて、
ひとり親家庭への社会通念の風当たりが強く、
社会保障が遅れていることの反映でしょう。